目には青葉 山ほととぎす 初温泉
乳がんだって、全摘だって、温泉入りた~い!
前回書いたように、突如「温泉に行こう!」となった。
愛知県新城(しんしろ)市。
「声のブッポウソウ」で知られるコノハズクの生息地、鳳来寺山や、
乳岩の鍾乳洞、信長の鉄砲隊で有名な長篠の合戦地跡など、
自然と、戦国の歴史ロマンにあふれるまち。
湯谷温泉は、鳳来峡を流れる板敷川の両岸に9軒の宿が建ち並ぶ、
ひなびた、という形容詞がふさわしい温泉宿。
付近の観光地にはちょくちょく行ってるのに、温泉は今回が初めてである。
車なら東名豊川ICから約50分、電車なら豊橋から飯田線に乗り換えて75分。
我が家からは一般道をたらたら走って2時間。
「ピンクリボン癒しの郷」は、名古屋の人工乳房メーカー
「池山メディカルジャパン」の提案に湯谷温泉が協力する形で、
その活動を2012年4月にスタートさせたという。
乳がん患者だけでなく、すべての人に優しい温泉を!
行くと決まって、以前から買おうと思っていた、「バスタイムカバー」を注文。
(詳しくはコチラ→http://www.be-japan.com/product_bc.html )
ついでに、ダークブラウンのタオル地の帽子も注文。
脱毛は、ひと月前のエミューから、エミューのひなくらいまで
進化(退化?)している。
かと言って、ウィッグを濡らしたくはない。
広い湯船に、エミューのひながつかっていたら・・・・・・
想像して笑えるのは自分だけで、後から入ってきた方はびっくりなさるであろう。
で、こんなの。
かぶってみたら大仏頭・・・・・・
いや、エミューより大仏様の方がはるかに人間に近いよね。
遠目には、パンチパーマのおばちゃんに見える(かもしれない)。
前置きが長くてすみません。
予約したのは、湯谷観光ホテル泉山閣の昼食・入浴・部屋休憩が
セットになったプランで、お一人様5,775円也。
11時ごろ到着してロビーでお抹茶をいただき、お部屋へ。
お部屋は川に面していて、
窓を開けると聞こえるのは川のせせらぎ、うぐいすのさえずり、とんびの鳴き声。
やさしさその①
タオルが多めに用意されている。
胸を隠すのにお使いください、ということ。
やさしさその②
貸切露天風呂がタダで利用できる。
宿泊客は無料だが、日帰り入浴で利用する時は、40分2,100円。
これが乳がん患者は無料になる。嬉しいね。
と、ここまでは、電話で確認済。
その時に乳がん専用入浴着は?と尋ねたところ、
湯浴み着はまだ検討中なので、貸切風呂を無料で使っていただいています、
とのことだった。
湯浴み着とは違うんじゃないかな~と思ったので、バスタイムカバーを
説明書と一緒に持参していた。
フロントで見てもらったら、
「こういうのがあるのは知りませんでした。
バスタオルを巻くような形だと思っていて、勉強不足で失礼しました。
これなら使っていただいて結構です。
説明書をコピーさせていただいてもいいですか?」
と、好意的な言葉が返ってきた^^。
ちょうど宿泊客はチェックアウトした時間帯なので、
先に大浴場へ。
でも人が来た時のために、大仏頭装着!
お湯は源泉かけ流しの、やや濁ったお湯で、茶色の湯の花が舞っている。
加温しているとのこと。
やさしさその③
洗い場に間仕切り
目隠しの向こうにシャワーがある。
左側のガラス戸の向こうは露天風呂。
うん、でも、欲を言えば、
むしろ脱衣所の方に目隠しが欲しかったかな。
胸よりも、ウィッグを脱ぐところを人に見られる方が
抵抗があるよ。
お食事はこのほかにご飯、こいこく、デザートの白玉ぜんざい。
写真、下手ですみません。
食事の後、貸切風呂へ。
3箇所あってどれも空いていたが、一番川に近いのに入った。
洗い場はなくて、お湯につかるだけ。
チェックアウトは2時だが、空いてるからゆっくりしていいですよ、と
仲居さんの言葉に甘えて、30分延長。
チェックアウトの後、川沿いを散策していたら、主人が、
「対岸の露天風呂が見える!」
露天風呂で立ち上がるのは、やめた方がいい。
<私も行ってみよう!と思われた方へ>
情報収集は、湯谷温泉発展会のHPが便利です。
乳がん患者へのサービスは施設によって違うようなので、
電話で確認されることをお勧めします。
豊橋からの飯田線は、本数が少なく、途中で折り返し運転になる
列車もあるので、時間を確かめてからお出かけください。