ピンクリボン癒しの郷~湯谷温泉 | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

目には青葉 山ほととぎす 初温泉



乳がんだって、全摘だって、温泉入りた~い!

前回書いたように、突如「温泉に行こう!」となった。


愛知県新城(しんしろ)市。

「声のブッポウソウ」で知られるコノハズクの生息地、鳳来寺山や、

乳岩の鍾乳洞、信長の鉄砲隊で有名な長篠の合戦地跡など、

自然と、戦国の歴史ロマンにあふれるまち。

湯谷温泉は、鳳来峡を流れる板敷川の両岸に9軒の宿が建ち並ぶ、

ひなびた、という形容詞がふさわしい温泉宿。

付近の観光地にはちょくちょく行ってるのに、温泉は今回が初めてである。


車なら東名豊川ICから約50分、電車なら豊橋から飯田線に乗り換えて75分。

我が家からは一般道をたらたら走って2時間。


「ピンクリボン癒しの郷」は、名古屋の人工乳房メーカー

「池山メディカルジャパン」の提案に湯谷温泉が協力する形で、

その活動を2012年4月にスタートさせたという。

乳がん患者だけでなく、すべての人に優しい温泉を!



行くと決まって、以前から買おうと思っていた、「バスタイムカバー」を注文。

(詳しくはコチラ→http://www.be-japan.com/product_bc.html

ついでに、ダークブラウンのタオル地の帽子も注文。


脱毛は、ひと月前のエミューから、エミューのひなくらいまで

進化(退化?)している。

かと言って、ウィッグを濡らしたくはない。

広い湯船に、エミューのひながつかっていたら・・・・・・

想像して笑えるのは自分だけで、後から入ってきた方はびっくりなさるであろう。


で、こんなの。

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かぶってみたら大仏頭・・・・・・

いや、エミューより大仏様の方がはるかに人間に近いよね。

遠目には、パンチパーマのおばちゃんに見える(かもしれない)。



前置きが長くてすみません。



予約したのは、湯谷観光ホテル泉山閣の昼食・入浴・部屋休憩が

セットになったプランで、お一人様5,775円也。

11時ごろ到着してロビーでお抹茶をいただき、お部屋へ。

お部屋は川に面していて、

窓を開けると聞こえるのは川のせせらぎ、うぐいすのさえずり、とんびの鳴き声。


やさしさその①

タオルが多めに用意されている。

胸を隠すのにお使いください、ということ。


やさしさその②

貸切露天風呂がタダで利用できる。

宿泊客は無料だが、日帰り入浴で利用する時は、40分2,100円。

これが乳がん患者は無料になる。嬉しいね。


と、ここまでは、電話で確認済。

その時に乳がん専用入浴着は?と尋ねたところ、

湯浴み着はまだ検討中なので、貸切風呂を無料で使っていただいています、

とのことだった。

湯浴み着とは違うんじゃないかな~と思ったので、バスタイムカバーを

説明書と一緒に持参していた。


フロントで見てもらったら、

「こういうのがあるのは知りませんでした。

バスタオルを巻くような形だと思っていて、勉強不足で失礼しました。

これなら使っていただいて結構です。

説明書をコピーさせていただいてもいいですか?」

と、好意的な言葉が返ってきた^^。


ちょうど宿泊客はチェックアウトした時間帯なので、

先に大浴場へ。

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誰もいなくてこっちも貸切状態だ。

でも人が来た時のために、大仏頭装着!

お湯は源泉かけ流しの、やや濁ったお湯で、茶色の湯の花が舞っている。

加温しているとのこと。


やさしさその③

洗い場に間仕切り

目隠しの向こうにシャワーがある。

左側のガラス戸の向こうは露天風呂。

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うん、でも、欲を言えば、

むしろ脱衣所の方に目隠しが欲しかったかな。

胸よりも、ウィッグを脱ぐところを人に見られる方が

抵抗があるよ。



お食事はこのほかにご飯、こいこく、デザートの白玉ぜんざい。

写真、下手ですみません。

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食事の後、貸切風呂へ。

3箇所あってどれも空いていたが、一番川に近いのに入った。

洗い場はなくて、お湯につかるだけ。

川面で鴨や川鵜がえさをあさっているのが見えた。
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チェックアウトは2時だが、空いてるからゆっくりしていいですよ、と

仲居さんの言葉に甘えて、30分延長。


チェックアウトの後、川沿いを散策していたら、主人が、

「対岸の露天風呂が見える!」

露天風呂で立ち上がるのは、やめた方がいい。

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<私も行ってみよう!と思われた方へ>

情報収集は、湯谷温泉発展会のHPが便利です。

乳がん患者へのサービスは施設によって違うようなので、

電話で確認されることをお勧めします。

豊橋からの飯田線は、本数が少なく、途中で折り返し運転になる

列車もあるので、時間を確かめてからお出かけください。