美味しいお茶をいただきながら、まずは簡単に中国医学では春をどの様に位置づけているかのお話。「発陳」と表現される春は、古いものを捨て、発散、成長する(発=出す、陳=古いもの)季節。古いものとは老廃物やストレスのことで、それを出す=デトックスなんです。まずは溜まったものをうまく出してあげないと、体が整わない。体が整わないと、肌のトラブルやアレルギー他の体の不調に悩まされ、ひいては心の状態まで悪くなる。そうか。悪い循環が続かないように、まずは体を綺麗にしないと!!

と、頭では理解できても、実際に体を動かすことは極度に苦手な私。スポーツクラブだってレストラン代わりにしか使用してないし、時々思い出したようにラジオ体操をしているだけ。パソコンでの作業が多いため、肩も腰も背中も目の周りもいつもバリバリお煎餅みたいに硬くなっているのに、何もしない。あまりに辛くなったらとりあえずマッサージサロンやエステに駆け込む!という悪習慣を続けて既に数十年。そんな私の脳天を直撃した鳴海先生からのありがたいお言葉は「常に自分の体を聞く。自分の体を人に預けっぱなしにしない」でした。う~~~ん。まさにおっしゃる通りでございます。

続く実践ワークの時間では、参加者の皆さんと一緒にストレッチやツボ押しを体験。鳴海先生のゴッドハンドでツボを教えて頂き、押して引っ張って揉み解して~~。あ~~そこそこ!と思わず声が出てしまう皆さん。楽しく、イタ気持ち良く、まさに体の詰まりが流れていく実感に、いつまでも自分マッサージをしていたい感じ。当初はボキボキいっていた硬い体が、ワークの終盤にはポカポカあたたまり、ちょっとやわらかくなったかな?皆さんのほっぺもほんのり桜色に染まり、体が軽くなった、楽になったとの歓声があがります。普段あまり意識しない呼吸や姿勢も、ちょっと意識するだけで楽になるし、「自分のからだを聞く」ことの大切さを実感して、納得。

セミナー最後には、デトックスに適した食材のお話。天然の苦みにはアルカドイドという毒性の物質が微量含まれているため、排せつを促すデトックス作用があるとのこと。毒で体の老廃物を押し出すなんて、ちょっと過激?!でもこれが自然の摂理なんですね~。「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」と明治時代の食育提唱者も言ったとか。冬眠から覚めたクマはまず真っ先にフキノトウを食べ、体内に溜まった老廃物を排せつするとか。ふむふむ。つまり人間は便利な生活に慣れすぎて、昔の知恵を忘れつつあるのかもしれないってことか。昔お婆ちゃんから教えてもらったこと、もう一度思い出してみます。

セミナー翌日は今まで慢性に重かった肩や背中が軽い!そして鏡に映る自分の顔が確実に昨日よりも小さい!(まあ昨日までむくんでいたのが戻っただけって考え方もありますが?)即効性のあるワーク効果にびっくりするやら、嬉しいやら。これからもツボ押し他のワークを毎日欠かさずやり続ければ、きっと長年の蓄積も今年中には脱ぎ捨てられる?!


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次回夏の養生セミナーもお楽しみに!