このたびの東北地方太平洋沖地震、それに続く津波の被害によって
亡くなられたみなさまの
ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、震災で愛するご家族やご友人
住む家をなくされたみなさま、
原子力発電所の爆発によって
避難を余儀なくされているみなさま
大変ですね。
これからもしばらく辛い時期が続くと思いますが
どうぞ力強く生き抜いてください。
私も少しでもお役に立てるように
全力を注ぎます。

地震のとき
私は自宅にひとりでおりました。
夫からはすぐに連絡がありましたが
子供たちの行方がわからず
連絡もとれません。
緊急時の連絡方法をちゃんと子供たちに伝えていなかった
自分を激しく責め、
気も狂わんばかりに心配し、
泣きながら
お米を大量に炊き
お風呂にお水を貯め
電子レンジで野菜料理を作り
揺れがおさまったあとは
大量のカレーと
具たくさんのお味噌汁を鍋いっぱいに作りました。
それをすべて揺れても倒れない場所に置いて
待つこと数時間。

午後5時に夫が帰り
午後7時に娘が帰り
午後9時半に息子から連絡があったときは
腰が抜けるほどほっとしました。
息子は地震のあと、2時間歩いて
バイト先の塾まで行き
子供たちの無事を確認したあと
塾の近くで一晩を明かし
翌日帰ってきました。

家族全員が揃ってから
災害掲示板の使い方
TWITTERの登録(今回TWITTERが大活躍でしたね)
家族間の緊急連絡方法
避難場所の確認を致しました。

留守がちな夫がたまたま日本にいたのは
震災の翌日の3月12日が結婚記念日だったからです。
今年は本当に忘れられない記念日となりました。
あれこれ互いに注文をつけあいがちなわがままなふたりが
「お互いに生きているだけでありがたいね」と
確認しあえる日となったからです。
主人が記念日に買ってくれた指輪は
宝石店にお返しし
それをそのまま日本赤十字への寄付にすることに致しました。
私が用意した贈り物は
主人の名前を刻印してしまったので
そのまま彼に[emoji:v-25]

これまでの3年間
私はROOM TO READ というチャリティ団体の
ボランティアとして
発展途上国の子供たちへ図書館や学校を作ったり
奨学金を贈るためにさまざまなチャリティ活動の
お手伝いをしてきました。
弊社で始めた「女子奨学金支援セミナー」もその一環です。

1月から始めた女子奨学金支援セミナーは
すばらしい講師の方たちにご賛同をいただき
すばらしい参加者のみなさまに支えられ
順調に続けることができました。
本当にありがとうございました。
さて、このセミナーですが、
次回からは
「東北地方太平洋沖地震で両親をなくした子供たちへの支援のためのセミナー」
に方向転換致しようと思います。
自国民をどれほど助けることができるか、それが国力の証です。
講師として名乗りを上げてくださったみなさま
そして、すでに第4回の申し込みをしてくださったみなさまには
個別にメールを出させていただきます。
ご賛同いただければ幸いです。

外を通る車の振動で
家が揺れるたびに
「地震か」と心が騒ぎます。
東京にいた私ですら怯えているというのに
被災地のみなさまにおかれましては
どれほどの恐怖を抱えていらっしゃることでしょう。
察するにあまりあります。

飲料水がある幸せ
水洗トイレが使える幸せ
寝る場所と寝具がある幸せ
食べ物がある幸せを
日々かみしめ
物をムダにせず
エネルギーを節約し
生きていることに感謝し
助けが必要な方々のために
できるだけのことをしながら
生きていこうと思います。

本当に大切なことを学ぶ機会というのは
しばしば困難な体験の中にあります。
私たちは今のこの思いを
忘れないように致しましょう。

<これまで女子奨学金支援セミナーにご参加くださったみなさまへ>

今回はお礼メールを書こうとした矢先の地震のため
ご挨拶がすっかり遅くなりましたことお詫び申し上げます。
みなさまにおかれましては
ご無事にお過ごしでしょうか?
これからの寄付先は日本国内に変わります。
もしもご賛同いただけるようでしたら
またご参加くださいませ。
再びお目にかかれますことを心より楽しみにしております。


愛と感謝を込めて
トレスインターナショナル 井原美紀