先日、プリサイスエンドに会いに


北海道新冠のノーザンレイクさんにお伺いしました爆笑


こちら引退馬牧場で


経営されているお二人とは以前からの知り合い。



川越さんのパートナーの佐々木さんとは


馬話を始めたらもう止まらない…笑


 


そんな彼女から


プリサイスエンドのことを聞いたのが


10月の終わり頃。



プリサイスエンド、元種牡馬です。





彼の名前は


牧場のお馬たちのネームプレートの「父」のところで


たまに見かけていたので知っていました。

今年まで種付けしてたのかな(現在23歳)。



危うく用途変更(つまり肉)になるところを


連絡をもらった引退馬協会が引き取り


今のところノーザンレイクに預託している


という、ザックリ言うとこんな話。




彼、アメリカで競走馬をしていたんですが


種牡馬として日本に2005年に来て


ネット競馬情報によると産駒数は986頭。



で、種牡馬として使えなくなり、引き取り手がいなかったらお肉です。

 



競走馬の引退後問題は


徐々に周知されてきているかと思いますが



種牡馬も繁殖牝馬も同じです。





仕事が終わった後


本来の寿命を全うできるお馬はごく僅かです。




経済動物だからと言われればそれまでだし


それが競走馬の世界と言われればそれまでだし


生産はビジネスだからと言われればそれまでだし


知らない方がいいよと言われればその通りだし。




でも、耳に入っちゃうんですよね。


情報をシャットアウトするのは、完全には難しい。



で、種牡馬としてそれだけの数の産駒もいるプリサイスエンドのことを聞いた時




私の閾値を超えてしまったんです。




嘘でしょ?


種馬がいなかったら子供生まれないのに?



こんな話を聞くのはもうウンザリ。




しかし彼のようなお馬は毎年何頭も出るのです。




寄付だったりクラウドファンディングだったり



競走馬ビジネスとは無関係の


ただただお馬が好きな方々の善意に



金銭面の大部分を頼るのは無理があると思うし



そのうち限界が来ると思うんです。





ならどうしたらいい?と考えていて


ふと



種付け料から分けてもらえばいいじゃん



と思ったわけです。



種付け料の2.5%を


種牡馬たちの引退後資金として


積み立てさせてもらうような仕組みです。




種付け料2,000万円、種付け頭数200のお馬Aの場合。

シンジケート60口として、200-60=140。

2,000万円×2.5%×140=7,000万円。



例えば月15万円


プリサイスエンドの場合


分からないですが残りの命を10年として



15万円×12ヶ月×10年=1,800万円。



Aの1年分で、プリサイスエンドの一生を余裕で賄えるわけです。

 


調べると、現在種牡馬は約280頭。


用途変更になるお馬が約20頭。


恐らくですが、毎年それほど変動はないと思います。



この約280頭のうち


種付け料2,000万円いくのは1頭。


ザッと見た感じですが


100万円〜600万円くらいが一番多いのかな?


もちろん20万円、30万円の種牡馬もいます。


金額の差なく、種牡馬全頭の種付け料の2.5%を引退後のために積み立てる。




種牡馬の年金制度です。




競走馬全ては到底無理ですが



種牡馬のこの頭数ならイケる気がしませんか?



 


こんな記事を見つけました。



結構刺激的なので、ご注意を。




記事にあるこの文。



「強い馬を残すことは、裏を返せば強ければ生きる価値があり、走るのが遅ければ生きる価値はないという選別にかけ、肉にしているということ。」




しかし




強い馬を残すために



強かったから種牡馬になれたお馬たちすら



老後が保証されていない現状。





この現状を変えるため


種牡馬年金制度を作る(ように働きかける)


活動を始めます。




お馬たちに感謝と尊敬を。




いいイメージを持って



やり遂げます!!