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終わりそうにない漫画を考える その7【続けるためにはどうすればいいの?(ストーリー漫画の場合)】
前回のブログで、一話完結の漫画ならばプロダクション方式で
制作体制を作れば作者が亡くなってしまった場合も続けることが
出来ると書きました
それではストーリー漫画の場合にはどうすればいいのでしょうか?
毎週毎週お話が完結する形ならば奇想天外な展開を考えることは必要ありません。
例えばドラえもんの場合は
のび太がジャイアンとスネ夫に何かを自慢される
ドラえもんに何かよりもすごい秘密道具を出してもらう
秘密道具でジャイアンとスネ夫に勝つ
のび太が調子に乗ってくるが最後は失敗して反省する
というような形がありますからそこにアイディアを当てはめていけば
お話は作れます。
その形でサザエさんやちびまる子ちゃんなどもアニメで
続いているのだと思います。
しかしハンターハンターのように先の展開が分からない作品では
そのように当てはめて物語を作ることはできません。
本当の物語の答えは冨樫義博先生の頭の中にしかないのです。
しかしそれでも続きをみたいという読者の想いは消える事はありません。
それではどうすればいいのでしょうか?
そんな状況に対する1つの答えを描いた漫画作品がこちらになります
ミリオンジョー 原作:十口了至、作画:市丸いろは
国民的人気漫画のミリオンジョー、その作者が急死してしまい
残されたアシスタント、編集者が作者の死を隠して連載を続けていくという
作品になります
物語の続きはどうするのか?
絵は誰が描くのか?
作者の死は隠し通せるのか?
という問題について具体的な解決方法を作中で彼らはやっております
今のうちに可能なら
続きが読みたい
漫画家の先生にはインタビューをして最終回までの
構想を聞いておく必要があると思います
作品の中に出てきた創作ノートは実際の漫画家さんも作っている方も
いると思います。
その中身を聞いておけば万が一作者の方に何かがあった場合も
その思いを引きつぐことが可能になります
そして現実世界においてはミリオンジョーのような形ではないですが
大ヒットした作品を終わらせずにそのまま続きを描いている作品もあります
ドラゴンボール超 原作:鳥山明 漫画:とよたろう
ドラゴンボールが好きすぎた少年、とよたろうが
【こんな絵を描いてみたい】という夢を抱いて描き続けた結果
鳥山先生公認の続きを描くことが出来るようになっているのです
ビルス編や力の大会編などはドラゴンボールをリアルタイム読んでいた僕らでも違和感なく読める作品です。
物語は鳥山先生があらすじを書いて、細かい部分をとよたろう先生が仕上げているみたいですが
読者にとっては嬉しい形の公式な続き漫画です
ぜひハンターハンターも冨樫義博の構想を今のうちに聞き取り調査をしておいて
今後の続きを描けるときに備えていくことが出来れば読者としてそのいつの日かを
楽しみに待つことが出来て嬉しいです