三巻王の道 第8回 ドラネコシアター
今回紹介する作品はこちらになります。
ドラネコシアター 作 餅月あんこ
この作品が出た当時、僕は中学生でファミコンに夢中。当時の愛読書はファミ通でした。
ファミ通には他のファミコン雑誌に比べると漫画がたくさん載っていたのも特色でファミ通マンが大賞というファミコン雑誌なのに漫画のコンテストも開催されておりました。
そんな大賞をきっかけにデビューしたのが餅月あんこ先生。当時14歳の中学生!!
初めて読んだ時には同い年の女の子がファミ通に連載していることに衝撃を受けました。
そして漫画の内容、ゲーム雑誌でありながら作者の日常をとりとめなく綴っているエッセイ漫画です。肩の力の抜けた親しみやすい絵柄で日常の中のゲームとの関わりを綴っておりました。もちろん僕も当時はゲームが3度の飯より好きな年頃でかなり渋いゲームの名前が出てくると共感してにやけておりました。
そんな中時折入っている鋭い切り口の漫画にも衝撃を受けまくりました。ほのぼのとしている絵柄なのにこのオチ、14歳の考えるアイディアには思えませんでした。
さらには作者の学校生活や友人との毎日などエッセイ漫画としての面白さもたっぷり。
部活の合宿で調子に乗りすぎて筋肉痛と船酔いで死亡遊戯するお話や、両親から借りた車をぶつけて弁償のためにバイトする話など、同い年として共感したりする部分が多々あって面白かったです。
(バイト中に担当さんに職場訪問されてびびる作者)
中学、高校、大学と進学していく中でも漫画のテイストは変わらずゲームを交えた日常を綴る作品でした。
作者のあんこ先生はどうやら現在は漫画家を引退されて1児の母として日々を過ごされている様子。育児エッセイ漫画ももし今後書かれることがあればぜひ読んでみたいと思いました。