こんにちは、大成信一朗です。

 

心が乱れていると、冷静な意思決定ができない。

冷静な意思決定ができなければ、失敗する。

失敗が続けば、成功できない。

 

成功するには、心を乱さないことが大事である。

しかし、私たちは日常生活で心を乱される出来事に何度も遭遇する。

例えば、仕事で上司から小言を言われたり、子供が言うことを聞かなかったり、電車が遅れて帰宅や約束に遅れたり…

 

確かに、それらの現象は私たちの心を乱す。

しかし、同じ目に遭っても心を乱されない人もいる。

その違いは一体どこから来るのだろう?

 

そこで、心を乱される人と乱されない人の違いについて解説する。

 

心が乱れる本当の原因とは?

日常生活で上手く行かない事や不快な事が起きて心を乱されるのは、それが原因で心が乱されるのではない。

それらの出来事はきっかけに過ぎない。

元々、心が不安定な状態であり、それらの出来事がきっかけとなって、表に出たに過ぎない。

 

それでは、心が不安定になる原因とは何なのだろうか?

それは、与える事と受け取る事のバランスが崩れているからである。

 

あなたは返報性と言う言葉をご存じだろうか?

ロバート・B. チャルディーニ博士の心理学の名著『影響力の武器』に出てくる他人を動かす6つの影響力の武器の1つだ。

返報性とは簡単に言うと、何かをしてもらって、何もしないと罪悪感を感じるから、何かお返しをしなければと思う心理である。

 

受け取ってばかりだと、この返報性の原理が働き、知らず知らずのうちに心に罪悪感が溜まり、心が不安定になってしまう。

逆に、与えてばかりいると、負担ばかりで何も返って来ないため、虚しく感じたり無駄に感じたり損を感じたりして、心が不安定になる。

 

さらに…

与える事と受け取る事、どちらかに偏っていると、過去か未来に意識が向いて、今に生きることができない。

例えば、与える方が多いと大きなリターンが返ってくる未来に想いを馳せ、受け取る方が多いと借りを感じず気楽に過ごせた過去を懐かしむ。

 

そして、自己啓発や成功法則や成功哲学を勉強しているあなたなら、今を生きていない、すなわち現在に意識を集中できないと、パフォーマンスを十分に発揮できず、結果を出すことができないから、成功することはできない。

 

なので、心が乱されないよう、そして今に生きられるよう、与える事と受け取る事のバランスが取れているかどうかチェックしよう。

 

「与える事と受け取る事のバランスを取る」というマインドセットを持とう!

心を乱されると、気持ちがネガティブになるのはもちろん、パフォーマンスが下がる。

心が乱れる原因は、心を乱される不愉快な出来事に遭ったからではなく、心の状態が不安定だからである。

 

心が不安定な原因は与える事と受け取る事のバランスが崩れているからである。

与える事が多いと負担を感じ、受け取る事が多いと罪悪感を抱く。

そのため、過去や未来に意識がいき、今現在に集中できない。

そして、目の前のことにコミットメントできないから、成功できない。

 

もしも心が乱れていると感じたら、与える事と受け取る事のバランスが取れているかチェックしよう。

そして、「与える事と受け取る事のバランスを取る」というマインドセットで日々の生活を送ろう。

 

大成信一朗