こんにちは、大成信一朗です。

 

あなたはこれまでに本当に運が悪かった時はないだろうか?

 

やる事なす事全て上手く行かない。

挽回のために動くと失敗して更に傷口が広がる。

人生がどん底で「もう二度と立ち直れないのでは?」と途方に暮れる。

 

誰もがこんな不運を経験する。

たとえ成功者であっても、不運の時は「本当に同じ人間なのか?」と疑うぐらい上手く行かない。

 

しかも、この本当の不運は一度だけではない。

人生のピンチは3回前後訪れると言われている。

 

成功の秘訣はポジティブ思考と言われている。

確かにその通りである。

しかし、人生のピンチの時は、ポジティブ思考では切り抜けられない。

それどころか、余計泥沼にハマる。

 

不運は避けることはできないのだろうか?

もしも人生のピンチに陥ったら、どうすれば良いのだろうか?

 

人生のピンチの5つの原則

人生には、何とかなるピンチと何をやっても上手く行かない本当のピンチがある。

この2つのピンチは全くの別物なので、同じ対応をしても解決できない。

 

だから、もしもピンチに陥ったら、どっちのピンチなのか見極める必要がある。

 

お金の神様と言われた邱永漢氏は、何をやっても上手く行かない人生のピンチを「ピンチの5つの原則」と言った。

 

《ピンチの5つの原則》

  1. 人生にはバイオリズムがあるから、ピンチは周期的に必ずやって来る。
  2. ピンチに陥ると、起こる事全てがマイナスに働く。
  3. ピンチの後は必ず運気が上昇する。
  4. ピンチの底は想像よりも深くない。
  5. ピンチを脱するきっかけはピンチに陥る前に考えていたこととは全く違う。

 

このピンチの5つの原則は誰もが経験する人生の不運の特徴をよく表している。

それぞれ詳しく見ていこう。

 

1. 人生にはバイオリズムがあるから、ピンチは周期的に必ずやって来る。

悲しいことに、ピンチは何度も襲ってくる。

あなたは厄年とか大殺界という言葉を聞いたことがあるだろうか?

スピリチュアル的に人生で運気が落ちて不運に見舞われる時期と言われている。

ピンチの周期とは厄年や大殺界のような運に見放された時期である。

 

今まで上手く行っていたのに、ある時期から突然上手く行かなくなり始めて、どんどん事態が悪い方へと進んで行ったという経験がないだろうか?

多くの人はそういうドツボにハマる経験を何度かしている。

あの時期がバイオリズムが落ちたピンチの周期である。

 

2. ピンチに陥ると、起こる事全てがマイナスに働く。

ピンチの時期はトラブルが続けて起こる。

さらに悪いことに、何をやっても上手く行かない。

そして、損が増えてジリ貧になり、何とかしようと起死回生の策に出ると、大失敗して余計ピンチになる。

 

3. ピンチの後は必ず運気が上昇する。

人生のピンチを切り抜けると、運が上向く。

「ピンチの後にはチャンスあり」と言われるが、まさにそれである。

 

4. ピンチの底は想像よりも深くない。

あなたは人生のピンチに陥った時、どんな風に考えただろうか。

「リストラされた。明日から収入がなくて、どうやって食べていこう。就職活動しても全然仕事が見つからない。ああ、もう死んだ方が良いかもしれない…」

多くの人はピンチになると、悪い方悪い方へと考えてしまう。

 

ところで、ピンチに陥った時に考えたネガティブな事で、どのぐらいの事が実際に起こっただろうか?

確かに、不運が続いたかもしれないが、想像していたほど酷い目には遭わなかったのではないだろうか?

ピンチはあなたが想像するほどピンチにはならないのである。

 

5. ピンチを脱するきっかけはピンチに陥る前に考えていたこととは全く違う。

ピンチから脱した時、ピンチになる前や不運の最中に考えた打開策と全然違う方法で脱出できたのではないだろうか?

 

アインシュタインは次のように言っている。

「どんな問題も、それをつくり出したときの意識レベルでは解決できない」

ちょっとニュアンスが違うかもしれないが、ピンチを脱出するきっかけは、あなたが想像しないようなことである。

 

人生のピンチに陥った時にすべき行動

邱永漢氏のピンチの原則から、不運とはどんな性質なものであるかが理解できたと思う。

人生のピンチに陥るとやる事なす事全てが上手く行かない。

それなら、どうすれば良いのだろうか?

 

答えは簡単である。

何もせずにジッと耐えるのである。

 

「えっ!?」思うかもしれないが、これが正解なのである。

なぜなら、行動すればするほど、ドツボにハマるからである。

行動しないことは成功哲学的にはNGかもしれないが、時には正解であることもある。

 

でも、ピンチの時に何もしないのは、不安になる。

だから、何か起死回生の手に出て何とかしたくなる。

 

しかし、ピンチの時はネガティブな考えになり、思考の袋小路に入ってしまう。

そして、「何とかしよう」と更に焦る。

そんな思考と心理状態で考えた解決策は的を得ていないから、事態が逆に悪くなる。

だから、何もしないのが一番なのである。

 

不運になったら何もせずにジッと耐えよう!

人は誰にでも平等にピンチが訪れる。

しかも、一度だけではなく、二度も三度もバイオリズムの低下により周期的に訪れる。

 

一般的に問題が起きた時はポジティブシンキングで乗り越えるというのが自己啓発での常識である。

しかし、バイオリズムが落ちた人生の不運では、そのマインドセットが逆効果になる。

人生のピンチでは何もせずに堪えるのが、一番被害が少ない最善の方法なのである。

 

人生のピンチは普通の問題とは違う。

しっかりと見極めないとひどい目に遭う。

なので、人生のピンチの5つの原則を理解して、特徴を理解しよう。

 

もしもピンチに陥ったら、慌てずに挽回策を考えるのではなく、忍耐で耐えよう。

 

大成信一朗