こんにちは、大成信一朗です。

 

あなたは引き際を誤ってドツボにはまってダメになる人や組織を見たことがないだろうか?

 

例えば、政治家、会社の社長、大企業の売れなくなった商品などなど、

世の中には引き際を間違えて、痛い目に遭ったり再起できなくなるなんてことがよくある。

 

有名人や大企業だけではなく、あなた自身にも心当たりがあるかもしれない。

例えば、投資でまだまだ上がると待っていたら大暴落した、片思いの人をずっと思い続けて婚期を逃して結婚できないなどなど。

 

「必ず成功する1」と自信を持ってチャレンジすることは大事である。

しかし、引き際を見極めないと手痛いダメージを受けることになる。

なので、何かにチャレンジする時にはあらかじめ撤退戦略も考えておこう。

そうすれば、成功裏に終わらせることも失敗した時に大損害を出すこともない。

 

そこで、撤退戦略について解説する。

 

撤退戦略とは?

撤退戦略とは、ある条件を満たさなかったら(または条件を満たしたら)潔くきっぱりと手を引くという基準を決めておくことだ。

 

止めることは行うことよりも難しい。

外から見ていると、「もうダメだな」と一目でわかる状況でも、当事者は客観的に見れず、「まだ、なんとかなる!」と思う。

そして、踏みとどまって、傷口を広げてしまう。

 

撤退戦略を持って入れば、状況を客観的に見れない当事者でも手を引くことができる。

 

撤退戦略はネガティブで成功法則に反する?

もしも自己啓発や成功法則や成功哲学を勉強していれば、撤退戦略と聞いて、このように思うかもしれない。

 

「最初から失敗することを考えていたら成功なんてするはずがない!」

 

成功するためにはポジティブシンキングが不可欠である。

失敗はネガティブなことである。

だから、最初から失敗を想定していては成功なんてできない。

こう考えるのも無理はない。

 

しかし。

撤退戦略は必ずしもネガティブシンキングというわけではない。

 

重要なのは、最終的にどうありたいかということである。

 

例えば、「最終的に必ず成功するけど、人生は100%完璧に行くこととはないから、時には上手く行かない事もあるから、上手く行かなかった時に損害を最小限に抑えて次のチャンスを掴もう!」と考えるのはネガティブシンキングだろうか?

当然、ポジティブシンキングだ。

 

物事が100%上手く行かないことは、ユダヤの法則で語られている。

ユダヤの法則については、こちらの記事に詳しく書いたので、合わせて読んでほしい。

→ 78:22ユダヤの法則:この世に完璧は存在しないから上手く行かなくても落ち込むことはない

 

撤退戦略はユダヤの法則の22の対策とも言える。

 

また、逆に100%ポジティブだと、一旦失敗したら挽回できず挫折してしまうことが多い。

自己啓発やスピリチュアルにハマり過ぎて「ポジティブシンキング」を間違えて解釈してしまう人にそのパターンが多い。

 

手堅く着々と成功の階段を昇って行くには、ポジティブシンキング・ネガティブシミュレーションが必要である。

→ ポジティブシンキングだけの人は成功できない、ネガティブシュミレーションをしろ!

 

撤退戦略を持つべき2つの理由とは?

撤退戦略が消極的ではないとわかったところで、撤退戦略を持つべき理由を話す。

 

失敗した時の損失を抑える

撤退戦略の一番のメリットは、失敗した時の損失を最小限に食い止めることができることである。

引き際を見極めきれず、ズルズルと被害を拡大させたケースは枚挙にいとまがない。

撤退戦略を持つことで、ズルズルと引きずる損を防ぐことができる。

 

撤退戦略で防げる損失は2つある。

 

  • 経済的損失
  • 機会損失

 

経済的損失はわかると思うが、機会損失も無視できない。

例えば、片思いをスッパリと諦めて新しい恋に踏み出せば、恋人を作れる(かもしれない)。

 

機会損失を防ぐことは、副業でも大事である。

副業で稼ぐのは思っている以上に難しく継続が大事である。

特に始めの期間が全然稼げず、ここで踏みとどまれるかどうかが成否を決める。

詳しくは下の記事に書いたので、合わせて読んでほしい。

→ 副業で最初の1000円稼ぐのと1万円→100万円に収入を増やすの、どっちが大変?

 

稼げない時期に継続し続けるのは大事なのだが、2年も3年も稼げないままだったら、早めに見切りをつけて他の副業をした方が、よっぽど稼げる可能性が高い。

なので、3ヶ月毎日ブログを更新してアクセスが全然増えなかったら諦めて別の手法を試す、6ヶ月アフィリエイトを頑張って稼げなかったら転売に切り換えるなど、副業にも撤退戦略を持つべきである。

 

再起の準備ができる

撤退戦略がないと、時には再起不可能なほどの損失を出すことがある。

その一番の代表例は旧日本軍である。

彼らは武士道精神を受け継いでいたので、「逃げることは恥である」というマインドセットで戦い続けた結果、戦況に対応できず、終戦間際にはもうどの戦場でも挽回する戦力は残されていなかった。

 

撤退戦略があれば、損失を最小限に抑えられ、次のチャンスに備える時間も十分にあるので、再起して最後に成功を勝ち取ることもできる。

 

何かを始める時は必ず撤退戦略を持て!

物事は必ず上手く行くとは限らない。

上手く行かなかったら、スッパリと諦めて次に備えることも大事である。

むしろ、そのまま続けると、どんどんヒドイ状況に陥ることもある。

 

「逃げることは悪いことではない」

 

上手く行かなかった時の損失を最小限に食い止めて再起するためにも、必ず撤退戦略を持ってから始めよう。

 

大成信一朗