こんにちは、大成信一朗です。

 

事実と事実から創り出されたストーリーは違う。

 

「?」と思ったかもしれない。

多くの人は事実ではなく、事実から創り出されたストーリーに振り回され、事態をどんどん悪化させてしまう。

 

事実とストーリーを区別しないと、人生は悪い方に進んでしまう。

そこで、事実とストーリーについて話す。

 

事実と事実から創り出されたストーリーの違いとは?

事実とは現実に起こった事柄である。

事実から創り出されたストーリーとは、事実を自分のフィルターで解釈して、全く別の事柄に仕立て上げてしまうことである。

 

例えば、あなたには恋人がいると仮定して、彼(または彼女)にLINEを送って既読になっても全然返事がなかったとする。

彼(または彼女)は以前浮気した経験があるから、あなたは「浮気してるに違いない」と疑ってしまう。

 

事実は、返事がなかったことである。

事実から創り出されたストーリーは、恋人が浮気したということである。

 

このように、人は過去の体験や情報などから、事実に裏にある背景を推測してしまう。

これがストーリーである。

 

なぜ事実から創り出されたストーリーは危険なのか?

事実から創り出されたストーリーは、あなたを振り回し、事態を悪い方へと発展させる。

なぜなのか?

 

人はポジティブなことを考えるよりもネガティブなことを考えることの方が多い。

だから、ストーリーは大抵、ネガティブなものになってしまう。

そして、ネガティブなストーリーを基に判断してしまうため、人間関係を悪化させたり、悪い決断をしてしまう。

 

たとえば、恋人から返事が無いという上で挙げた例。

もしかしたら、恋人は仕事中でLINEを見たけど返事が出来なかったのかもしれない。

そして、思い出した時には時間が経ち過ぎて返事をするタイミングを逃しただけなのかもしれない。

 

しかし、浮気しているというストーリーを創ってしまうと、恋人疑い、詰問じみてしまう。

すると、疑われて信じてもらえない恋人は気分が悪くなる。

そして、関係に小さな亀裂が入ってしまい、これをきっかけに関係がどんどん悪くなり、結局は別れてしまう。

 

このように、事実から創り出されたストーリーはネガティブなものになってしまい、それを基に判断し行動を取ると、全然問題が無いことでも、トラブルや失敗に発展してしまう危険がある。

 

事実から創り出されたストーリーを打ち破る方法

事実から創り出されたストーリーは大抵、自分にとって都合が悪いネガティブなものだ。

そして、そのストーリーを基に相手と接したり判断を下すので、事態がどんどん悪い方へ進んで行く。

 

なので、大失敗になる前に、私たちはストーリーの悪夢を打ち破らなければならない。

それでは、どうやってストーリーの悪夢を打ち破れるのだろうか?

 

ストーリーを考え始めたら、「その考えは本当に正しい?」と自問しよう。

すると、ネガティブな考えが一気に止まる。

そうすれば、冷静に事実だけを見ることができる。

場合によっては、ポジティブなストーリーを創り出すこともできる。

 

恋人から返事が無いという例で考えてみよう。

「もしかしたら浮気してるんじゃないの?」という考えが頭をよぎったら、「ちょっと待って。その考えは本当に正しい?」と心の中で自分に質問しよう。

 

すると、別の視点で考えることができる。

「そういえば、最近、『新しいプロジェクトに抜擢されて、やりがいがあるけど忙しい』て言ってたから、LINEを見たものの忙しくて返信できないのかもしれない」

こんな風なストーリーを創ることもできる。

これなら恋人と会った時も、「最近仕事忙しいの?お疲れ様」という言葉を素直にかけることができるので、関係を壊すどころか、更に深めることができる。

 

「もしも本当に浮気していたら、どうするの?」と思うかもしれない。

確かにその可能性もある。

でも、浮気が確定していない状況で疑うのは、「浮気をしていなくてもさらに良い関係を築く」という未来の選択肢を潰すことになるので、総合的に見るとポジティブなストーリーを創った方が上手く行く。

 

事実と事実から創り出されたストーリーを区別して認識しよう!

事実と事実から創り出されたストーリーは違う。

人はネガティブに物事を考える傾向があるから、事実とは全く違う悪夢のようなストーリーを創ってしまう。

そして、ネガティブストリートを判断基準にすれば、当然、良い決断を下すことができないし、人間関係を悪化させることにもなる。

 

事実から創り出されたストーリーを打ち破るには、「その考えは本当に正しいの?」と自問しよう。

そうすれば、冷静になることができるので、ネガティブなストーリーを創るのを止めることができる。

また、別の視点で考えることができるので、ポジティブなストーリーを創ることもできる。

ポジティブなストーリーを基準にすれば、当然、良い選択肢を選ぶことができる。

 

今日から、何か不都合な出来事が起こって、ネガティブなストーリーを創り出してしまったら、「その考えは本当に正しいの?」と自問しよう。

 

大成信一朗