こんにちは、大成信一朗です。
「あなたの周りに青い色の物は何個あるだろうか？」
この質問の後、あなたは周りを見回して青色の物を探したかもしれない。
そして、青色の物が自分の周りに想像以上にあったことに気づいたかもしれない。
「人は見たい物しか見ない」
こんな言葉を聞いたことがあるかもしれない。
「まさか、そんなことはない」と思ったかもしれないが、冒頭の青色の物を探すことからもわかるように、視覚には入っていなかったのに気づいていなかったということは多い。
これはRAS（ラス）と言われる脳の機能が原因である。
そして、このRASは上手く使えば成功のチャンスを見つける手助けをしてくれる。
しかし、上手く使わないと目の前にいくら成功のチャンスがあっても、私たちが見えないように遮ってしまう。
今回はRASを使って成功する方法を詳しく解説する。
RASとは何か？
RASはReticular Activating Systemの略である。
Reticular Activating Systemは日本語に訳すと脳幹網様体賦活系という。
人の視覚にはたくさんの情報（物）が瞬時に入ってくる。
それを全て処理していると、脳がオーバーヒートしてしまう。
それを防ぐために、脳は視覚から入ってきた情報の中から、必要な情報だけを処理する（あなたに見せる）。
この脳の機能がRASである。
脳が処理する必要な情報とは、生きるのに必要な情報や危険など生命に関わる情報はもちろん、あなたが意識していることや興味があること、さらには考えていることや信じていることなどである。
要するに、RASはあなたが見たい物を選んであなたに見せる脳の機能である。
ちなみに、RASは視覚以外の感覚にも働く。
例えば聴覚だ。
あなたは「カクテルパーティー効果」という言葉をご存じかもしれない。
ざわざわと騒がしい立食パーティーの中でも、話している相手の会話はしっかりと聞き取れるという現象だ。
カクテルパーティー効果もRASが働き、脳が不要な周りの雑踏や他人の声を処理せず、相手の会話の声のみがあなたに聞こえるようにしているのである。
RASは成功のチャンスをあなたに見せない
RASは大きくてはっきりとしている物が目の前にあっても、あなたに見せない。
今からある動画を見てほしい。
白い服を着た人たちと黒い服を着た人たちがバスケットボールをパスし合う。
白い服を着た人たちが何回パスをしたか数えてほしい。
13回？
15回？
16回？
正解は15回。
次の質問。
今見た動画の中でゴリラを見ただろうか？
「えっ！？質問の意味がわからない…」
なんて思ったかもしれない。
今度はゴリラがいるかどうかを意識して見てほしい。
このように、私たちはどんなにはっきりとした物が目の前にあっても、脳がそれを不要だと判断したら、RASのせいで見えないのである。
RASを使って成功のチャンスを見つける4つの方法
RASは見たい物や必要な物は見せるけど、それ以外の物は見せない。
だから、目の前に転がっている成功のチャンスを見落としてしまうことがよくある。
逆に言うと、RASに必要だと認識させれば、成功のチャンスが自然と目に入ってくるようになる。
それでは、どうすればRASに必要だと認識させれば良いのだろうか？
・目標を紙に書く
・アフォメーション
・マインドセットを変える
・セルフイメージを高める
目標を紙に書く
目標を紙に書くと、あなたは頻繫にそれを目にすることになる。
すると、脳に目標に関することが必要な物であると認識させることができる。
アフォメーション
アフォメーションをすることで、目標を実現する映像が脳に刻まれ定着すると、脳は目標に関することが必要な物であると認識する。
マインドセットを変える
マインドセットは脳が必要であるかどうかを判断する基準である。
なので、マインドセットを変えることで脳の基準が変わり、RASが働いて成功のチャンスが見えるようになる。
セルフイメージを高める
セルフイメージを高めることで成功するのが当たり前と感じられるようになれば、脳は現状をセルフイメージに近づけるため、あなたに成功のチャンスを見せる。
スピリチュアルで人気の引き寄せの法則は、RASの効果によるものとも言える。
RASを上手く使って成功のチャンスを見つけよう！
今までのあなたはRASによって成功のチャンスが見えていなかったかもしれない。
今、あなたはRASの存在、RASがあなたの成功を邪魔してきたこと、RASを上手く使う方法を知った。
今日からRASをあなたが成功するように働かせるため、目標を紙に書いて、アフォメーションをして、マインドセットを変えて、セルフイメージを高めよう。
大成信一朗