こんにちは、大成信一朗です。

 

「練習なら上手く行くのに、本番になると力が発揮できず、いつも失敗する…」

 

こんな悔しい経験をした人は少なくない。

なぜ私たちは本番では練習のように上手く行かないのだろうか?

 

「緊張するからだろ?」と答えが返ってきそうだが、その通りだ。

練習と本番では心理状態が違う。

 

自分の実力を100%発揮できる練習の空間は、適度な緊張感があって快適である。

これをコンフォートゾーンと呼ぶ。

逆に、本番では環境の変化や心理的なプレッシャーなどで、コンフォートゾーンから出てしまい、実力を発揮できない。

 

サッカーや野球などでは、ホームは有利でアウェイは不利と言われている。

これもコンフォートゾーンに関係している。

スポーツの例でもわかるように、コンフォートゾーンを維持できないと、実力を十分に発揮できないのである。

 

今回はこのコンフォートゾーンについては話す。

 

コンフォートゾーンとは?

 

コンフォートゾーンとは日本語で表すと「快適な空間」だ。

脳機能学者で数々のビジネス書や自己啓発本を出版する苫米地英人氏が著書で紹介している。

 

具体的にいうと、コンフォートゾーンは自分にとって最も快適で、不安を感じることなく、自分の持っている知識や経験やスキルで処理でき、自分の実力を100%発揮できる空間である。

 

なぜコンフォートゾーンから外れると実力を発揮できないのか?

 

コンフォートゾーンとは居心地が良く、不安を感じない空間だ。

なので、コンフォートゾーンを外れると、居心地が悪くなり、不安を感じることになる。

 

不安や緊張を感じて、体が萎縮したり、体が思うように動かない経験は一度や二度じゃないはずだ。

 

また、体が思うように動かないだけではなく、頭が真っ白になったり、記憶が飛ぶ経験もする。

それは、コンフォートゾーンを外れることにより、IQが下がるからだ。

不安が増すと、大脳辺縁系の偏桃体が優位になり、IQを司る前頭前野の働きが抑えられてしまうのが原因である。

社会人になると、プレゼンや自分の能力以上の仕事や初めての仕事など、コンフォートゾーンから外れてIQが下がることがよくあるので、私たちにとってはこちらの問題の方が重大である。

 

コンフォートゾーンを維持する方法

 

自己啓発や成功哲学を勉強するあなたなら、「え?コンフォートゾーンから抜け出す方法じゃないの?」と思ったかもしれない。

今回の記事テーマは、今の自分の実力を発揮することなので、コンフォートゾーンから抜け出す方法ではなく、維持する方法である。

 

コンフォートゾーンから外れると不安によってIQが下がって、ハイパフォーマンスを発揮できない。

なので、仕事でハイパフォーマンスを発揮するため、コンフォートゾーンを保つ必要がある。

 

コンフォートゾーンを保つ方法は主に2つある。

 

  • ビジュアライゼーション
  • エフィカシー(自己効力感)を上げる

 

それぞれについて解説する。

 

ビジュアライゼーション

 

ビジュアライゼーションとはイメージトレーニングのことである。

プレゼンや新しいお客様に訪問する前など、事前にビジュアライゼーションして体験しておこう。

脳で想像したことは実際に体験することと同じである。

ビジュアライゼーションすることですでに体験したことになるので、不安を軽減することができ、コンフォートゾーンを維持できる。

 

エフィカシー(自己効力感)を上げる

 

エフィカシーとは、それを行うことができると自分の能力を信じることだ。

カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念である。

 

エフィカシーを上げる方法はアファメーションとセルフトークである。

アファメーションとセルフトークについては、以前書いたこちらの記事を読んでほしい。

→ アファメーションについて

→ セルフトークについて

 

「初めての仕事でも結果を出せる」など、エフィカシーの高まるアファメーションやセルフトークを何度もしよう。

 

ハイパフォーマンスを出すためコンフォートゾーンを維持しろ!

 

仕事で失敗しないよう、実力をしっかり発揮できるため、コンフォートゾーンを維持しよう。

コンフォートゾーンから外れそうな状況に直面したら、ビジュアライゼーションやエフィカシーを上げて、コンフォートゾーンを維持しよう。

 

そうすれば、あなたは常に最高のパフォーマンスを発揮するデキる人になる。

 

大成信一朗