台風18号では全国で6人が死亡し、今も2人の行方が分かっていない。半島唯一の小中学校の教員10人も船で通っており、山下正通教頭(54)は「海が荒れて教員が学校に来られない時の対応も課題だ」と頭を悩ませる。若狭湾に面する若狭町の常神(つねかみ)半島では、唯一の幹線道路といえる県道216号が土砂崩れで通れなくなり、半島の中央部から北端に点在する三つの地区(計133世帯、490人)で孤立状態が続く。爽やかに晴れた青空の下、多くの観光客でにぎわっていた。復旧には1カ月以上かかる見通しで、町がチャーターした1日4便の船が頼みの綱だ。橋の南詰め辺りにある中之島の約10店のうち2店しか開店できていない。浸水被害を受けた土産店や飲食店も徐々に営業を再開。困っている人のために力になりたいという意識の高まりを感じた」と話す。
浸水被害を受けた京都府福知山市では3連休初日の21日、大勢のボランティアが訪れ、泥にまみれた家具の搬出や土砂の撤去に汗を流した。飲食店「嵐山亭」に勤める近藤きよえさん(64)は「まだ時間がかかりそう。濁流に襲われた渡月橋の橋脚には大量の流木が引っかかったまま。滋賀県甲賀市の信楽高原鉄道は川にかかる鉄橋が流され、全線で運休中。福井県若狭町では土砂崩れで道路が寸断され、複数の集落の「孤立」が続いている。府災害ボランティアセンターの担当者は「募集開始後は電話が鳴りっぱなしだった。一方で台風の爪痕は深く残る。
復旧のめどは立っていない。被災した自治体の要望をとりまとめて国に出すことも確認した。関西広域連合委員会も21日、被災地へのボランティア派遣や災害廃棄物の受け入れを調整していくことで一致した。新潟市から妹と来た斎藤友芽野(ゆめの)さん(26)は「心配でしたが、ほっとしました」と笑顔を浮かべた。23日までに計1050人が参加する予定だ。台風18号が各地に大雨の被害をもたらしてから、23日で1週間になる。■広がる支援の動きこうした中、支援の動きも広がる。
お客さんの温かい言葉を励みにがんばりたい」と話した。21日、町外の病院に向かった小川地区の松本ツネ子さん(76)は「いざというときに救急車も呼べん」。京都府とともに16日に大雨特別警報が出た福井県。21日朝には京都府福知山市、舞鶴市、南丹市で活動する日帰りボランティア350人を乗せたバス9台がJR京都駅前を出発。■復旧へ汗 孤立続く地区も桂川が氾濫(はんらん)し、秋の行楽シーズンへの影響が懸念された京都・嵐山。府が募った日帰りボランティア活動には、23日までに1050人が参加するという。同市の戸田地区で活動した岸野克哉さん(29)=大阪市=は「少しでも被災された方たちの心の支えになれれば」。
