母子手帳を貰いにいった日は、なんだかとっても疲れていて
かつどこかふわふわとした、現実感がないような感覚がありました。
妊娠しているとはいえ実感があるわけでもなく、
体調がすこぶる悪いとか、吐くようなこともなく、
ただ何となくだるかったり、熱っぽいくらい。
下手すると「ちょっと疲れたかな」で済んでしまうような状況。
もちろん、妊娠したこと自体は嬉しいんだけども、
まだ自分の生活がどう変わっていくのかがよく分からないのも事実で、
雲の階段をひとつずつ上がっていくような、そんな気持ちでした。
近所に区役所のサービスセンターがあるので、そこに行くと、
いつも通り閑散としていて、自動ドアが開いた瞬間たくさんの職員と目が合う。
そのうちなんだか一番コミュ力が低そうな女性が窓口に立ったので、
良くも悪くもふわふわした気持ちのまま、
「母子手帳を貰ってくるように、病院で言われたんですが……」
と口にしていました。
流れ作業のようにあれこれ説明をする女性。
一切目を見ない。
そして質問をするなと言わんばかりの「それはここでは分かりません、区役所に電話してください」というフレーズ。
周囲の職員の視線も「お気の毒に……」という色が強く、ああーこれはハズレをひいちゃったのかなと、正直思ったり。
けれどどのみち、あれこれ一度調べてみてから区役所には行くつもりだったので、まあいいやと気持ちを入れ替えてひたすら頷いていました。
初めて見た、うちの区の母子手帳。
思ったよりも小さい!
母子手帳ケースを買わなくちゃなあと考え始めたら、
急に頭の中がクリアになってきて、まるで仕事モード。
To Do Listが一気に組み上がっていくのを感じながら、家に帰りました。
半休を取っていたので、そのまま出社しようと思いましたが、
いかにも!というマタニティマークがでかでかとついた、不織布のバッグを受け取ってしまい。
しかもその中身はたっぷりの書類。
コレは無理だなあと一度帰宅して、慌てて出社したのを覚えています。
この日から急激に、自分に子供が出来たらどうやって生活していくのかを考え始めて、
あれこれ調べたりし始めるようになったのでした。
