○たいていの料理は、それが完成品であることを願うなら、買ったほうが安い。
○自炊だと確かに安くなるが、できあがった料理は思い描いていた料理ではない。
○完成品であることを願うと、一年で数回しか使うことのない調味料まで買い揃えねばならなくなる。だったら最初から完成品を買ったほうが安い。
○衣服も自分で作るより買ったほうが安い。服を仕立てることができる人は同じように感じるはず。でも、自分で作ることができない人は仕立てた方が安いと感じるであろう。
○DIYが趣味という人がいるだろうが、納得いく形で家をリフォームするのを自分の力で野郎とするとかなりの労力を要する。完璧を求めるならプロに任せた方が安い。
○厳密には「作る」ではなく「直す」だが、パンクした自転車は自分で直すよりプロに直してもらったほうが最終的には安くなる。一度でも自分でパンク修理したことのある人なら実感できるであろう。
○当方これでもITエンジニアとして給与を得ている身であるが、コンピュータプログラムは自分で作るよりも、正式なライセンスを購入たほうが安くつく。
○まあ、世の中には買ったよりも自分で作った方が手っ取り早いと感じるものすごいエンジニアもいるだろうが、私はそこまでの能力はない。
○この考えで危険なのが、購入するより自社で作った方が安く済むだろうと考えて、社内のエンジニアに市販のソフトウェアを作らせようとする会社。
○市販のソフトウェアと同等の製品を自社内で開発しようとするなら、最低でもエンジニア10名、開発予算3億円、開発年数2年でようやく完成。プラス、年間維持費5000万円を毎年投じることとなる。
○結論。趣味ならばともかく、実益が必要ならば、自分でやらずにプロに任せろ。