辞典(かんか~かんか) | Short+α

Short+α

イカロスが空を飛べなかったのは、翼のロウが溶けたからではなく、勇気一つを友にしたから。
空を飛ぶのに必要なのは、食パンもカレーパンもメロンパンもビジネス上の同僚以外の何者でもないと割り切った上で、愛と勇気のみを友とする冷徹さなのだろう。

【閑雅】(かんが)
しとやかで優雅なこと。がさつにして粗野、下品で知性の片鱗も見られない人の自己評価。

 

【閑雅】(かんが)
景色などがもの静かで趣深い様子。鉄道旅行の楽しみの一つは車窓の外のこれ。その楽しみを、殺到する観光客で身動き出来ない車輌内という現実が奪い去る。

 

【勘会】(かんかい)
律令制で地方官の行政の実際と中央官庁の帳簿とを照合することで「かんえ」とも読む。律令通りに守らせようとすると時間がいくらあっても足らず、照合したところで得られるメリットは何もない。

 

【勧解】(かんかい)
裁判官が、原告と被告との間に立って民事上の争いを和解させる制度で、明治8年から明治23年まで存在した。現在の調停にあたる。朝廷ではない。

 

【勧戒】(かんかい)
受戒を勧める仏語。仏語といってもフランス語ではない。

 

【勧誡】(かんかい)
善に向かうようにすすめ、悪に陥らないよう戒めること。自分のしていることは善だと確信していて、悪事だとは全く気づいていない人には通用しない。

 

【官海】(かんかい)
官吏の社会を広い海にたとえた語。管理の世界だけでなくサラリーマンの世界も似たようなものである。中学生や高校生ぐらいならこれになりたくないと考えるが、大学三年生ぐらいからこれになることがいかに大変なのかを痛感する。

 

【官界】(かんかい)
官吏の社会。役人の世界。これになりたいと考える人は多い。しかし、現代日本の就業環境はその夢をぶっ壊す。

 

【官階】(かんかい)
官職の等級。日本国におけるこれのルーツを辿ると日本書紀まで遡ることとなる。これのない日本社会を妄想した者はいるが、実現させた者はいない。厳密に言うと狭い世界で実現させた例はあるが、そこに存在していたのは虐殺の社会である。

 

【寛解】(かんかい)
病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態、または見かけ上消滅した状態で、「緩解」とも書く。ガンや白血病など再発の危険性のある難治の病気治療で使われる。医学の進歩でそのうち「完治」になる未来が来る。

 

【感懐】(かんかい)
ある事柄に接して心に抱く思い。理論上、読書感想文とはこれである。現実はそうではないが。

 

 

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