辞典(かるす~かるた) | Short+α

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【カルスト台地】(かるすとだいち)
後述するカルスト地形の発達した台地。日本では、福岡の平尾台、愛媛県と高知県との県境の四国カルスト、山口県の秋吉台が有名である。厳密に言えば、秋吉台だけが突出してこの大地として有名である。

 

【カルスト地形】(かるすとちけい)
水に溶けやすい岩石を含む大地が、雨水や地下水などで浸食されできた特殊な地形。スロベニア北西部の地名であるクラス Kras 地方のドイツ語読み Karst を語源とする。この手の学術用語ではよくある話である。

 

【caleçon】(かるそん)
体にぴったりとした五分丈や七分丈のズボン。ズボンがこうである場合と、体脂肪の増大でこうなってしまった場合とがある。

 

【carta】(かるた)
小さな長方形の厚紙や薄板などに種々の絵や文字などが記され、複数枚で一組になっている玩具。日本国では特に百人一首を指し示す。ただし、群馬県だけは別。

 

【Girolamo Cardano】(かるだーの)
一六世紀のイタリアの数学者、医者、哲学者。三次方程式の根の解法を発表したことでも有名で、事実上代名詞となっているが、虚数という概念を生み出したことのほうが重要なはず。

 

【伽留陀夷】(かるだい)
仏弟子の一人。修行僧としてふさわしくない行いが多かったため戒律を制定したという。もっとも、戒律を守ってどうにかなるぐらいなら宗教界の不祥事が消えて無くなるわけではなかったことは歴史が証明している。

 

【Carthago】(かるたご)
アフリカ北部、現在のチュニジアにフェニキア人が建設した古代植民都市、および、その都市を首都として存在していた古代地中海沿岸の国家。この国家について何を記そうとも塩野七生氏のローマ人の物語の第Ⅱ巻には勝てないので黙ることとする。

 

【カルタ取り】(かるたとり)
いろはガルタや歌ガルタで、一人が読み札を読むのに従って、場に散らしたそれに対する取り札を取り合って遊ぶこと。あくまでも遊ぶこと。昭和時代の小学生のこれは、遊びではなく、札をめぐっての骨肉の争いであった。

 

【カルタ箱】(かるたばこ)
もともとはカルタを入れる箱のこと。転じて、江戸時代に両替屋で小出しの金銭を入れて店先に置いた箱。店頭に置いていたら不用心ではないかと思うかも知れないが、不用心である一方、犯行の現行犯として見つかろうものなら五体満足ではいられなかったので、それはそれでどうにかなったともいえる。

 

【Cartagena】(かるたへな)
スペイン南東部、地中海に面する港湾都市。古代ローマのポエニ戦争を学んだあとで地図を見ると、まだその土地があるということに驚くのは史学科西洋史専攻あるあるである。

 

【カルタヘナ議定書】(かるたへなぎていしょ)
生物の多様性を保全するための国際的なルールのこと。とくに遺伝子組換え生物の輸出入などに関して定めており、前述の西洋史専攻の人間にこの単語を示すと、中世ヨーロッパのキリスト教関係の議定書なのかと勘違いするのもあるあるである。

 

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