【唐衣】（からころも）
唐風の衣服。袖が大きく、丈が長くて、上前・下前を深く合わせて着るもの。転じて、珍しく美しい衣装。転じた意味でのこれを現代日本で体験するとしたら、コスプレが嚆矢であろう。
【カラコン】（からこん）
カラーコンタクトレンズの略で、前段に記したコスプレの材料の一つでもある。髪の色や肌の色と同じく生まれついてのものを好き勝手に変えることができれば差別だって減らせると示すことができるアイテムの一つである。
【CHALAZA】（からざ）
鳥類の卵黄の両端についているねじれた紐状のものを意味するラテン語。ラテン語なのにZを使用するという珍しい単語なのでたぶんギリシャ語がルーツなのだろうと調べてみたら、やっぱりギリシャ語のχάλαζα（雹（ひょう））が語源だったのでむしろスッキリした。
【漢才】（からざえ）
中国の学問に通じていて漢詩文を作ることに巧みなこと、また、その才能。文化大革命がどうとか、毛沢東語録がどうとかという低脳の戯言は該当しない。
【殻竿】（からざお）
竿の先に枢（くるる）を設けて打棒を取り付けたもので、打棒を回転させながら振り下ろして穀類を打つことで脱穀するのに用いる農具。主として豆類、地域によっては粟、稲、麦などの脱穀に用いる他、ケースによっては来襲してきた盗賊相手に用いることもある。
【乾鮭】（からざけ）
鮭の腹を裂いてはらわたを取り除き、塩を振らずに陰干しにした食品。ここまではいい。転じて、作成工程の形状から首を吊って死ぬこと、できあがった食品の形状から老婆への嘲りの語、さらに転じて人を罵るのに用いる語となると、とてもではないが品性を感じることなどできなくなる。
【空酒】（からざけ）
肴（さかな）なしで飲む酒で、早々に悪酔いし、胃を壊す。
【空騒ぎ】（からさわぎ）
マスコミがマスゴミと扱われる理由。
【唐三界】（からさんがい）
もともとの意味ははるかに遠い唐の地。転じて、自分の住む土地を文化や文明の発展した地域であるという前提で話す、遠く離れた貧相な僻地。唐代をそのように語れる日本人がいたら身の程知らずというしかないが、唐滅亡後の五代十国の混迷を知る日本人が口にしたなら納得できる。
【芥子】（からし）
我々痔主にとっての天敵。
【芥子和え】（からしあえ）
前段に記した芥子を溶き入れた酢味噌や調味醤油で、野菜や魚介類などを和（あ）えた料理。我々痔主がこれなら平気だろうと考えて口にすると、翌朝、平気では無かったことをトイレで思い知ることとなる。
