偉大なる皮肉・夏休み直前編 | Short+α

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○児童、生徒、学生にとってはそろそろ夏休みを迎えるであろう時期のはず。

 

○夏休みの最終日に終わらない宿題に苦しむ姿を、テレビでも、漫画でも、そして実生活でも見てきたせいか、生まれてはじめて夏休みの宿題を実体験した小学一年のとき、夏休みが始まる前、厳密には終業式の日の午後に全ての宿題を終わらせたのが私である。

 

○なお、夏休み最終日に慌てて宿題を終えたという経験がゼロというわけではない。ただし、夏休み最終日まで全く手を付けず放置し続けたという経験は無い。

 

○毎日にコツコツやるようにという想定で宿題が出されるが、そんな想定を守る者はいない。

 

○そんな想定はしないが、夏休みをどのように過ごすかという想定ならばとっくに始めている。

 

○なお、ここで着目すべきはあくまでも想定であるという点である。実践できる可能性は乏しい。

 

○まず考えるのは、「遅くまで起きていてもいい」と「遅くまで寝ていてもいい」である。

 

○なので、ラジオ体操で起こされるのは正直言うと納得できていない。

 

○昭和時代だと、夏休み期間は早朝時間帯に子供向け番組の再放送をしていたので、その番組を観るのを目的に早起きすることはあった。なお、その時代はネット配信以前にビデオが無いのが当たり前で、観たかったら起きるしかなかった。

 

○子供の人口が多かったこともあって、午前中のテレビ番組も子供向けの番組の再放送が多かった。そして、生まれる前の番組であるために観ることのなかった、それでいて伝説となっていた番組を観るチャンスになっていた。

 

○その番組を観ることを楽しみにしていた。なお、実際に観はじめてからもなおその熱狂が続くかどうかは別の話である。

 

○前年の夏休みに思い浮かべていた「来年の夏休みこそは」の誓いは思い出されることがない。

 

○思い出されることはない代わりに、全く同じ誓いを夏休み最終日に抱くこととなる。そして、その誓いを抱くことはまだ知らずにいる。

 

 

 

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