【空風】（からかぜ）
冬に、雨や雪などを伴わないで強く吹く乾いた北風。このときの自転車通学は地獄であるが、そのことを話すと雪国出身者の憤怒を集める。
【韓鍛冶】（からかぬち）
大和朝廷に仕えた、主として朝鮮半島出身の鍛冶部（かぬちべ）。鍛冶、銅工、金作などに従事した。このように書くと技術者として日本に招かれたと思われそうであるが、実際には生活水準の高い日本国に不法入国してきた人のうち、日本国で働けそうな人に職場を用意しただけである。
【唐金】（からかね）
中国から製法が伝わったところから、青銅のこと。鉄器の前にこれが誕生したなら文化における役割を持つが、鉄器と同時に伝来した日本国では特に意味を持たなかった。
【空株】（からかぶ）
株式の空売りや空買いで、実際には受け渡しされない株。理論上は利益を生むはずだが、実際には損失しか生まない。
【韓神】（からかみ）
かつて宮内省に祭られていた神。太古の神道において国外の神を祀っていたことの残滓と思われる。いつの間にか信仰されなくなった。おそらく応仁の乱の頃に消えたと思われる。トンデモ本だとキリスト教伝来と入れ替わったという記載になる。
【唐紙】（からかみ）
中国から輸入した紙、また、中国での製法を模して日本で製造した紙。この素材の表面と筆との組み合わせを見ると、ひらがなは筆を用いて縦書きすることを前提とした文字だと実感する。
【唐紙障子】（からかみしょうじ）
前段の唐紙を貼った襖障子。小さな子がいる家庭だと、さらにその上にシールが貼られる宿命が待っている。
【CARACALLA】（からから）
古代ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの渾名。帝国内の全自由民にローマ市民権を与え、カラカラ浴場を建立したことなどから名を残すが、それ以外にやったこと、また、ローマ市民権の付与がもたらした格差固定を考えると、とてもではないが名君ではない。
【からから】（からから）
堅い物が触れ合って立てる、響きのよい、軽い感じの音を表す語。食玩をコレクションさせる前提の商品の場合、箱を振って生じるこの音で中に何が入っているのかを当てるスペシャリストが誕生するところまでがブームである。
【からから】（からから）
オモチャの風車などが軽快に音を立てて回る様子。風車と言ってもオランダの風景に溶け込んでいる方でも、風力発電に用いる方でもない。
【からから】（からから）
高らかに笑う。復讐を遂げてこうやっている間はとても気分爽快になるという。体験してみたいものであるが、そのような機会はない。
