偉大なる皮肉・西東京市編

○平成13(2001)年の今日、田無市と保谷市が合併して西東京市が誕生した、が、地元の人は今でも「田無」あるいは「保谷」と言ってしまうことがあるという。

○市名を恥ずかしいという思いも抱いているようだが、「でも、お前の住んでいるさいたま市よりマシだろ」の一言で筆者は黙らざるを得ない。

○そして、本音を言うと「東京都西東京市」ではなく「東京都××区」になりたかったとのこと。なお、××の部分に入るのは

○合併前の田無と保谷は、保谷が田無を飲み込むような形をしていた。

○市町村合併のせいで保谷が田無を飲み込むような形になったのかというと、それは違う。

○市町村制が誕生したときにはもう保谷が田無を飲み込むような形をしていた。

○ちなみに、誕生したときは東京府北多摩郡田無町、そして、埼玉県新座郡保谷村である。

○何を言っているのかと思うかもしれないが、明治40(1907)年まで保谷は埼玉県であった。

○それから合併するまで保谷は田無を飲み込もうとするパックマンのような形であり続けていた。

○なお、田無と保谷で郵便番号の先頭1桁目が異なるのは保谷がかつて埼玉県であったからではない。田無の188を保谷でも郵便番号としていたが、保谷の郵便事業が田無から独立するときに202が割り当てられた結果である。

○なお、合併して西東京市となったときに郵便事業も統一されたが、郵便番号は変わっていない。なので、同じ市内なのに郵便番号の先頭1桁が異なるという奇妙な事態に。

○東京都は、東久留米、東大和、東村山と東で始まる市名が多い中で、西で始まる珍しい市名。なお、前掲の3市は全て西東京市より西にある。

Ｓｈｏｒｔ＋α