○7月2日は「うどんの日」
○埼玉県は県別うどん消費量第2位である。第1位は記すまでもないあの県である。
○注意していただきたいのは、県別うどん消費量という点である。県民一人あたりの消費量ではない。
○その、県別うどん消費量において、埼玉県は第1位の三分の一である。
○そして、埼玉県の人口は、県別うどん消費量第1位の県の7倍である。
○これが意味するのはただ一つ。第1位のあの県は、県民一人あたりの消費量で計算し直すと第2位の埼玉県の21倍だということ。
○まったく、埼玉県がどうもがいても、「うどん県」で通じるかの県にうどん消費量で勝てる見込みはない。
○埼玉県で開催されたキッチンカー集合イベントで日本全国様々な種類のキッチンカーが詰めかけ、昔ながらのたい焼きや、流行のタピオカミルクティーといった屋台があったが、もっとも行列を生みだしていたのはうどんの店だった。
○うどん消費量第1位への布石になるかと思ったのも束の間、そのキッチンカーには「さぬきうどん」と看板が出ていた……
○昼になると行列ができるうどん店は埼玉県内にもかなりある。しかし、それらの店もやはり、さぬきうどんであることを前面に掲げた店である。
○かの県から上京して、「東京にはうどんがない」と言い切った者を埼玉県内のその店に連れて行くと「東京にはうどんがないが埼玉にはある」と言い切る者へと進化する。
○自宅でうどんを食べる者も埼玉県には多い。かくいう德薙零己の実家もそのうちの一つである。本来ならばここで、県別うどん消費量第1位への貢献となるところだが、手放しでそうとは言えない。
○なぜかと言うと、我が家はうどんを通販で購入しているのであるが、それは丸亀市にある会社の製品の通販なのである。
○ゆえい、県別消費量を増やしていることに違いは無いのだが、かの県の県別消費量を増やすことにも貢献しているのである。
○ではなぜ、埼玉県民なのに、かの県から通販で仕入れたうどんを食べているのか。理由は単純にして明快である。
○好きなんだなあ。あのうどんが。
- うどんの国の金色毛鞠 1 (BUNCH COMICS)/篠丸のどか
- ¥596
- Amazon.co.jp
にほんブログ村