【数ならず】(かずならず)
取るに足りない。誰もが周囲から自分はそうは思われていないであろうと考えているが、実際にはそう見られている。
【数の子】(かずのこ)
本来は「鰊(かど)の子」。ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品で、数が多い子ともとれるため、子孫繁栄の象徴として新年や婚礼の祝儀に用いる。なお、最古の記録でも室町時代なので、京子先生に語らせることは難しい。
【数の外】(かずのほか)
本来の定員は既に埋まっているが、その役職に相応しい経験や実績を残した人が現れたときに設けられる、定員外の役職。イメージでいうと、「いや、まあ、そろそろ大臣やるぐらいの当選回数だろうけど、適切な地位はないからテキトーに何か作っておくか」でできる意味不明の大臣。
【casbah】(かすば)
アラブ諸国で城塞に囲まれた居住区のこと。特にアルジェリアの首都アルジェにあるのものが有名で、カスバと言うだけでアルジェのカスバを意味するほど。たぶん、アルジェ以外のカスバの住人はその状況に怒っている。
【カスバ街道】(かすばかいどう)
モロッコ中部の都市ワルザザードからティネリールを経てエルラシディアまでを東西に結ぶ街道で、カスバの本来の意味である城壁に囲まれている居住区を結んでいるからその名前なのに「カスバなのにアルジェ行かないじゃないか」というツッコミを食らいそうな街道。
【カスピ海】(かすぴかい)
世界最大の湖なのか、それとも地球上で唯一の陸地に囲まれた海なのかが不明な水域。
【数まふ】(かずまう)
人並みに扱う。実年齢よりも見かけの年齢でこのようにされる時期に違いが生じる。
【霞】(かすみ)
仙人の主食。現実にそれで生きていける人間はいないが、従業員を仙人扱いする職場は多い。
【霞ヶ浦】(かすみがうら)
茨城県南部の湖。時代によって日本で二番目の面積の湖になったり三番目になったりする。八郎潟を干拓しなければ三番目だったが、平将門の時代は今よりはるかに湖水面積が広く、やはり日本で二番目の面積の湖であった。
【霞が関】(かすみがせき)
東京都千代田区南部の地名で、桜田門から虎ノ門に至る一帯。なお、埼玉県川越市にも同名の駅があるが、徒歩で乗り換えるのは厳しい。
【霞が関ビルディング】(かすみがせきびるでぃんぐ)
東京都千代田区霞が関にあるビルで、東京ドームができるまで用いられることの多かった容積単位。
【霞が関文化】(かすみがせきぶんか)
慣例を守って改めようとせず、政治家や業界と癒着して権限を一手に握ろうとする中央官庁の官僚気質を揶揄する言い方。もっとも、メディア文化に比べればまだ自浄能力が働いている。
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