【花燭】(かしょく)
結婚式で灯す火。転じて、婚礼のこと。幼い頃は「まあ、そのうちこれをして、子供ができて、一戸建てを建てて住むつまらない人生になるんだろうな」などと思っていたが、その入り口に立つことすらできないでここまできてしまった。
【貨殖】(かしょく)
財産を殖やすこと。これを卑しいこととして非難する人が多いが、自分自身で実践している人はいない。
【過食】(かしょく)
食べすぎること。祖父母は孫をこのようにさせる特性を持っている。
【可食期間】(かしょくきかん)
食品を食べても身体的に問題が生じないという期間。食品会社に対する誹謗中傷は、食品会社が社運をかけて実証した安全性よりも自分を作る方がはるかに安全だと考える基礎学力の絶望的な欠落によって発生する。
【過食症】(かしょくしょう)
摂食障害の一種で、心理的な理由から食べずにはいられなっている症状。心理的な根本問題を解決しないままであるなら、説得してどうこうなるような話ではない。
【華燭の典】(かしょくのてん)
結婚式を祝して言う語。この当日に呼び出して平然としている職場がこの世に存在している。
【華胥の国】(かしょのくに)
中国の黄帝が夢の中で見たという、無為自然で治まる理想の国。資本論や毛沢東語録の中にも見られる。いずれも現実には存在しない。
【華胥の国に遊ぶ】(かしょのくににあそぶ)
よい気持ちで昼寝をする。会議中はこうなるのが通常である。
【過書船】(かしょぶね)
通行許可証を発行してもらった上で航行する船。賄賂を要求する文化がある場合、かつてはおとなしく支払うしか通行許可証を発行してもらう手段がなかったが、現在は一部始終を録画録音して全世界に向けて公開するという方法で、賄賂を支払わずに手にできる。
【過所船】(かしょぶね)
江戸時代、伏見と大坂との間の淀川の往来を許可されていた船で、京都と大坂との間の貨客運送をした。「現在で言う」という接頭辞を用いてしまうと「JR京都線やな」「阪急やな」「京阪やな」という意見の不一致が見られるため、あえて使わない。
【可処分所得】(かしょぶんしょとく)
個人所得の総額から直接税や社会保険料などを差し引いた残りの部分で、常に不足している。
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