偉大なる皮肉・給料日の銀行編 | Short+α

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おじいちゃんといっしょ 第46話「G作戦?」、Kindleインディーズマンガにて公開開始

○毎月二五日に引き落としをするという契約が結構あるので、二五日は一時的に銀行のオンラインシステムが重くなる。


○ATMを使うときに実感することはないと思われるが、あれは、ATM取引が多い時間には処理をしないようにスケジュールを調整しているのである。


○もっとも、ATMの時間そのものは日常通りと感じても、ATM前の行列は日常の比ではなくなるはず。それは俺らシステムエンジニアがどうこうできる話ではない。


○なお、今月は二五日が平日なのでまだマシだが、二五日が土曜日や日曜日であった場合は直前の平日に処理がズレるのでシャレにならなくなる。


○どういうことかというと、週に一回のコンピュータ処理というのが結構あり、それが毎週金曜日に予定されていることが多いのである。


○さらに、一カ月に一回の処理をその月の最終金曜日に実施するというのも珍しくない。月に一度の入出金を月の最終金曜日とするのはよくある話である。


○つまり、月の最終金曜日はただでさえコンピュータ処理が集中するのであるが、そのコンピュータ処理と、毎月二五日の引き落とし処理が重なると、処理がものすごく遅くなる。


○どれぐらい遅くなるかというと、毎月なら午後九時には終わる処理が、そのときは夜一一時になっても終わらないほど。


○なお、我が職場は午後九時以降の残業が問答無用で禁止となっている。コンピュータシステム改定の初回稼働確認の立ち会いであろうと残業をしていい理由にはなっていないので、正常に動いたかどうかを確認するのは翌月曜日まで持ち越すこととなる。


○こう書いて不可解に思った人もいるかもしれない。銀行勤めのシステムエンジニアである徳薙零己が午後九時前には職場を離れるのか、と。


○答えは、その通り。それどころか、一カ月の残業時間が二〇時間を上回ったのは、ここ三年間で二回だけである。


○システムエンジニア業界の職場環境の悪さを嘆く声は頻繁に聞こえるが、それでも改善は進んでいる。少なくとも、民主党政権の頃と比べると劇的に改善している。


○あまりムチャクチャだと人が辞めるというのもあるが、もっと大きな理由は、人命。働かせすぎは命に関わる話である。


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