○海から陸へ吹く湿気を伴った風が山にぶつかった場合、風が山を登ると同時に風の温度が下がり、湿気が水蒸気となり、雲となる。
○湿気を失い冷たくなった風が山を乗り越えると、山の反対側に乾いた風となって押し寄せる。その乾いた風は、山を降りれば降りるほど高い気温のものとなる。こうして生じる高温をフェーン現象と言い、1933年の今日、山形県山形市で74年間にわたって破られることのなかった気象観測史上最高気温はこうして生まれた。
○その最高気温は今世紀に入ってから当たり前に破られる数字になってしまった。特に埼玉県熊谷市は、涼しげな観測条件を整えているにも関わらず、体温を超える最高気温を頻繁に記録するようになってしまった。
○おかげで、灼熱の都市と思われるようになってしまったが、一年を通すとそうでもない。特に、冬は夏の暑さが信じられない寒い都市に変貌する。もっとも、それは「関東平野の都市としては」という条件がつくが。
○熊谷市に対して暑い都市というイメージを持つことが多いが、熊谷市が暑いわけではない。関東平野全体が暑く、熊谷は単に気象台があるというだけの話である。
○その熊谷の気象台であるが、埼玉県民の7割以上は熊谷気象台の情報を参考にしていない。では、どこの情報を参考にするかというと、東京。実際、1日のほとんどをそこで過ごしているし、心理的な距離だけではなく、住まいからの直線距離も東京の方が近い。
○灼熱の夏という点で、関東だと埼玉の熊谷だが、中京エリアでは岐阜県の多治見になる。暑さをどうにかしてほしいと願えど、埼玉県民として多治見に負けたくない気持ちは強い。
○さらに言えば、新興勢力の四万十市にはもっと負けたくない。
○同じ感情を山形市の人は埼玉県熊谷市に抱いていたという。もっとも、埼玉県民に言わせれば「熊谷市出身の山岸範宏を譲っただろうが」になるが。
○熊谷市は平野の真っ只中だが、一般に、盆地もかなりの灼熱である。夏の京都にも夏の甲府にも行ったことがあるが、両方ともつらかった。まあ、観光ではなくサッカー観戦目的で、試合は夜でも真っ昼間からスタジアムの周囲で待っていたからというのもあるが。
○さすがに京都は記録が詳しく残っていて、平安時代の夏の様子を見ると、よくもまあ、十二単みたいな格好で夏を過ごせたものだと思わずにいられない。
○とは言え、当時の夏の服装はさすがに十二単ではないし、家の作りも夏の暑さに対処できるようになっていてかなり涼しい作りになっていたが。
○ついでに言えば、夏の暑さに耐えられる家になっていた反面、冬の寒さはかなりつらいものであったが。
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