○システムエンジニアはこういう怖い話を何度か体験しているはずである。
○本番リリース直前に仕様変更を命じられる。
○それでいて、仕様変更を命じる側が納期を延ばすのを認めるわけでもなければ、費用を追加してくれるわけでもない。
○新しい開発案件で、仕様がまだ決まってないが本番の期日は決まっている。催促すれど仕様は決まらず、気がつけば開発期間は絶望的に短くなっている。
○「ちょっとこれ見てくれない?」がちょっとで済む規模ではないが、断ると「ちょっとぐらいいいじゃないか」と難癖付けられる。
○一刻も早くそのプロジェクトを抜け出したいと考え、後輩を優秀な後継者として育てると、優秀で若い技術者がいるとして後輩のほうが引き抜かれ、自分のほうがプロジェクトに残される。
○金曜の夜にいきなり「月曜の朝までにこれやっといて」という仕事が舞い込む。
○無茶に無茶を重ねて月曜の朝までに仕上げると、「なんだ。やっぱりできるんだ。それじゃ、次も頼むね」と言われる。
○かと言って、無茶に無茶を重ねても月曜の朝に間に合わなかったら、「どうして間に合わなかったんだ」と怒られた上、「次はちゃんとできるんだよな!」とやっぱり言われる。
○限界までやったことがノルマとなり、次からはノルマをこなせなかったという理由で評価が下がる理由にさせられる。
○「自主的な勉強」という名目で、学びたいとも思わないし、学ぶ価値も全くないことのために、貴重な休日が奪われる。
○しかも、「自主的」なので、休日勤務手当は出ない。
○「カイゼン」という名目で仕事が増やされる。
○やっと帰れるとなったタイミングでデスクの電話が鳴る。あるいは、帰っている最中に携帯電話が鳴る。
○親のガン摘出手術に立ち会うために会社を休んだのに、しかも、手術予定もかなり前から伝えてあったのに、「何で休むんだ」と文句を言われる。
○これ以上仕事を引き受けられないという訴えを完全に無視する。
○過労で倒れた後になっても電話を架けてくる。
○その安月給でその仕事量がこなせる人間がいつまでもいると思っているのか、待遇改善を全く考えない。それどころか前より悪化させる。
○色々あったおかげで無事に脱出できたが、今でも留まっていたら、たぶん、徳薙零己は今頃、故人になっていただろう。
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