○今から一〇年前は、「よし! スターバックスに行くぞ」という決意が必要だった。
○今は、「時間もあるし、スターバックスにでもいくか」になっている。
○あるいは、「小説書くか」という決意があってスターバックスに行くようになっている。
○スターバックスで頼んでいるのは、もっぱらカフェアメリカーノのアイスのヴェンティ。たまにエスプレッソショットを追加して飲んでいる。
○それでわかると思うが、徳薙零己はコーヒーにミルクも砂糖も入れない。ミルクや砂糖を入れるのをバカにしているとかではなく、ただ単に自分の好みとして入れていないだけで、それを強制するわけでも、その飲み方をしない者を見下しているわけでもない。
○なお、頼んでいる本人は自覚がないが、知人によると「よくそんな苦いの飲めるな」だそうである。
○店内に流れているBGMが落ち着いた音楽だったらそのままにしているが、そうでなかったり、店内がやかましかったりする場合は、スマートフォンに差し込んだイヤホンで何かしらを聴きながらコーヒーを飲みつつ小説を書いている。
○どういうわけか、スタバだと小説の作成スピードが上がる。ついさっきの自分には思いもつかなかった文章がPCやiPadに記録される。
○ちなみに、いささめの平安時代叢書の四割は通勤電車の車中、四割がスタバ、自宅での執筆は残る二割である。
○スターバックスで何かしらの食べ物を頼むことは滅多にない。月に一回あるかないかである。それ以外はコーヒーだけ。
○コーヒー一杯で二時間は居続ける。より正確に言えば、書いている小説の切りの良いところまで居続ける。
○たぶん、回転率を悪くさせているとんでもない客だろう。
○休日、特に目的地を決めずに出かけたとしたら、それはスターバックスのある土地である。行動圏内だとどの街のどこにスターバックスがあるか把握できている。スターバックスのないところに出かけるとしたら、それは決意を伴った外出。
○かつては「スターバックスのある街=都会」であったが、今現在そう考える人はいないだろう、と、ついこの間まではそう思っていた。
○埼玉を田舎とバカにする人に「スタバって知ってるか?」と言われて、まだこういう人いたんだと呆気にとられた。
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