1)小学校三年の時、「まんが日本の歴史」を図書館から借りて読んだ。それから歴史への興味が始まり、マンガ以外の本や、歴史を扱ったドキュメンタリーを見るようになった。学校で歴史を習う前にこの国の歴史について一通り独習したおかげで、自分の脳味噌には自分の歴史観が備わっていた。
10/21 16:38
2)小学校の歴史の授業は退屈、かつ、無意味に感じた。教師の教えることは、もう知っていることか、自分の知っているのと違うことのどちらかで、新たな知を学ぶ感動なんて無かった。今から考えると日教組の教育だったわけだが、その当時は違和感を感じただけだった。
10/21 16:38
3)教師の言っている歴史は違っていると確信していた。本も、テレビも、自分の知っている歴史の通りであるのに、教師の教える歴史だけが違っている。「ああ、この人は僕たちに嘘を教えているんだな」と小学校六年で実感していた。いやなクソガキだったろう。
10/21 16:39
4)他の教科の成績はまあまあだったが、社会科だけは抜きんでていた。ただ、独学の歴史を正しいと思いこんでいるので、教師の出した問題のうち、間違っている歴史について正しい回答を書いてしまうために満点はとれなかった。
10/21 16:39
5)教師が教える前に歴史を学んでしまうと、自分の歴史が正しくて、教師の歴史が間違っていると断言するようになる。そこに中二病が加わる。その結果何が生まれるか? 間違った歴史を敵と認識するようになる。自分はそうだった。
10/21 16:39
6)自分が中学の頃は、共産主義国(笑)がまだ存在していた。現在は冷戦状態にあり、共産主義諸国は敵国だと認識していた。ところが、教師はその敵国を擁護する歴史を教える。日本やアメリカを貶し、ソ連や中国や北朝鮮を誉め称える歴史を。自分はこれに違和感を感じた。
10/21 16:40
7)自分の知っている歴史は、共産主義とは殺戮と侵略であり、国内でそれらを支持するのは売国奴であり犯罪者であるという歴史だった。共産主義は生活が苦しく、自由もない。一方、自分たちは豊かで自由もある。それを貶し敵を称える歴史はどうしても受け入れられなかった。
10/21 16:40
8)その当時は頻繁にあった学生運動についても、バカが、仮面ライダーに出てくるショッカーの戦闘員のように暴れている光景としか思えなかった。知性の劣った人類の敵が暴れ回っているのを、正義の警察が退治してくれているというのが自分の認識だった。
10/21 16:41
9)高校のとき、ベルリンの壁が崩れ、冷戦は共産主義の無条件降伏で終わった。間違った歴史を教えている教師は言い訳を取り繕うのに必死(笑)だったが、自分は何とも思わなかった。自分の認識する歴史が正しかったと改めて認識しただけだった。
10/21 16:41
10)大学でも歴史を学んだ。そこで未だに共産主義(笑)を信奉している奴らがいるのを目の当たりにした。共産主義は間違いだったと歴史が証明したのに、その歴史を認めず、マルクス(笑)がどうとかいうのがいて、バカとは話し合いが通じないと実感した。
10/21 16:41
11)自分はまだ子供がいない。だが、結婚して子が産まれたら歴史を語り継ぐつもりでいる。教師に任せるのではなく、親から子へ歴史を語り継ぐのは親としての責務だから。 -了-
10/21 17:52
>>もっと見る