#140novel 選挙カーから大音量をがなりたてて生活を破壊する人間に対し、生活を守ろうと抵抗するだけで逮捕される。 [世の中の不条理]
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#140novel ファンタジーあふれる物語の愛好者であることは同じなのに、ラノベやマンガやアニメだとオタク扱いされ、古典文学だと文学少年や文学少女扱いされる [世の中の不条理]
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#140novel 「もし君が今その場所で倒れたとしたら、君は自力で救急車を呼べるかい? 呼べなければ地獄の苦しみが続いてのたれ死ぬことになるんだよ。今の生活を続けるということは、明日にもその危険を味わうかも知れないということなんだ。だから、僕と一緒に…」「絶対にいやです!」
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#140novel 「おかしいんだ。俺の家のドアがずっと閉じたり閉まったりしている。さっきからずっとだ!」「つまり閉じっぱなしで開いてないってことか?」
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#140novel [いつまでも君のことを見ているよ」「だいじょうぶ。僕がすくそばにいるから」「どんなときでも僕を頼ってよ。僕と君との仲じゃないか」「君の笑顔が何よりの宝物だよ。ずっと見ていたいな」以上のセリフを見ず知らずのストーカーに言われたときの気持ちを考えよう。
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#140novel 二週間ぶりに短編でもやってみますかね。
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#140novel 1.所詮、「いい人だけど」の人であって、何か強烈な感情を呼び起こさせるような人じゃない。悪人じゃないという自覚はあるけど、誰からも絶賛される悪人でもない。だからか、基本、自分は一人だ。誰かを強烈に好きになることも、また、好かれることもないという日々が当たり前だった。その日までは。
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#140novel 2.運命なんてどう転がるかわからない。自分で選んだ大学は失敗じゃなかったかって考えたのは一年生の五月だった。友人も居ないし、居場所もない。真面目に講義に出るが、講義以外に何もすることがない。そんな自分のただ一つの救いは、図書館の五階の書庫の奥、ベンチに腰掛けて時を過ごすこと。
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#140novel 3.でも、その日はいつも自分が座っている席に女性が座っていた。別に自分の椅子じゃないから誰が座っていても良いのだが、独占している感じの椅子が他の人に奪われている感じが不思議な感じだった。彼女はじっと見ているこちらに気づいたのか、椅子を立とうとした。
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#140novel 4.「別に立たなくてもいいですよ。早い者勝ちですから。」「そういうわけにはいかないだろう。君がこの椅子に座って本を読んでいる姿のほうが日常だろ。私はたまたま本を眺めていただけだ。」「そういうわけにはいきません。僕の椅子じゃないんですから。」
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#140novel 5.「立たなくていいのか?」「レディーファーストです。」「よしてくれ、レディー扱いされる人間ではない。女であるのは認めるが、レディーとは遠い下品な女だ。」「僕は男ですよ。」「見ればわかる。」「女性から席を奪うようじゃ男として失格なんです。だから座ってください。」
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#140novel 6.「わかった。しかし、君は物好きだな。このフロアの本を読もうとする人間は学部全体で見渡しても数人だろうな。」「あなたもその一人ですか?」「違うな。ここは人が少ない。だから人目を避けるためにここに来た。本は読んでいるが、それはメインじゃない。」
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#140novel 7.「結構面白い本が多いんですけどね。」「手にとってそれはわかった。読みたいなって感じる本がたくさんある。三年通ってるが知らなかった。」「三年生ですか?」「まあな。就職も考えるときに来たし、本を読む時間がどれだけとれるかわからん。
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#140novel 8.「邪魔しないほうが良かったですか?」「気にするな。今の私に一つ要るなのは声をかけてくる者だ。歳下の男も悪くなかろう。」「そうですか。」 それから僕は彼女の左隣に立った。何だろうか、歳上の人なんだなというのを意識した。「君は哲学部か?」「はい。」「学問の王様だな。」
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#140novel 9.「学問の王様って感覚がわかりません。」「哲学ってのは考えることだろ。考えることを鍛えるのが哲学だから、哲学やってれば他にも応用が利く。それを他に向けてみれば君の人生も変わるかもな。昼休みに図書館に籠もる暮らしを続けるか、それとも逃れるか。」
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#140novel 10.「逃げるって感覚がよくわからないですけど。」「君は昼休みに誰とも一緒に居ないだろう。私も同じだがな。」「ここが居心地良いんですよ。大好きな本に囲まれますし。毎日新しい知識を手にできますから。」
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#140novel 11.「知識があっても出会いはないじゃないか。」「今日の今この瞬間は出会いじゃないですか。」「会ったばかりの女を口説くばかりか?」「そうですね。口説いてみますか…、って、言葉が出てこないですよ。」
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#140novel 12.「絶好のチャンスなはずなんだがな。男にフラれて傷つている女の心に入り込むのは男にとって絶好のチャンスじゃないか?」「その男の人、生きていますか?」「勝手に殺すなよ。まだ生きてるに決まってるだろ。」「じゃあ、そっちのほうこそまだチャンスがあるじゃないですか。
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#140novel 13.「どういうことだ。」「死んだ人に恋愛感情を持ち続けると、永遠にその人から離れられなくなりますから。どんなことをしても結ばれませんし、永遠に片思いが続くんです。でも、生きていれば結ばれる可能性はありますから。ここに留まるより、動いた方がチャンスは残ります。」
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#140novel 14.「別に、分かれたことに後悔はないさ。ってか、未練は無いんだな。心にぽっかり穴が空いて、何かで埋めたくなってるって感じだな。君でも良いかって思ったりしてさ。なんだろうね、これ…」 彼女の顔をのぞき込むと懸命に涙に耐えているのを見て取れた。
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#140novel 15.「思いっきり泣いてみますか?」 僕は大胆なことを口にした。 「ああ。」 彼女はその大胆な言葉に乗った。僕の胸に飛び込んで、思いきり声をあげて泣くのを、僕はただただ黙って受け入れていた。女性とこういうシチュエーションになったことはなかったから、どうしようもなくドキドキした。
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#140novel 16.涙を終えた彼女は顔を上げた。 「いい人だね、君って。」「そうですか。」「でも、いい人止まりだよ。」「何となく実感してます。『いい人だけど』とまでは言われるけど。」「だけどね、そういう人が色々と支えてくれているんだよ。今もね。」
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#140novel 17.「ありがとうな。それじゃ、そろそろ午後の講義だから。」 彼女は一足先に図書館をあとにした。僕は今あったことを把握するのに少し時間がかかり、午後の講義は遅刻ギリギリだった。
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#140novel 18.講義に戻った僕の胸元に教室中の視線が集った。シャツの中央に彼女のものと思われる口紅がついていた。 -終-
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