偉大なる皮肉・震災時のインターネット編 | Short+α

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○人間は、たくさんある情報の中から自分の求める情報しか求めない。巨人ファンが、巨人が阪神に負けた翌日のデイリースポーツを率先して買い求めるわけはない。


○玉石混淆の情報の中からの取捨選択は、必要性ではなく個人の好みで定まる。


○テレビよりインターネットがより支持されたのは、テレビよりインターネットのほうがより選択の幅が大きいから。


○それは質ではなく量の問題である。


○ましてや、どのチャンネルでも同じような映像と記者会見しか映さないのでは、テレビが一種類の情報提供しかできていないということになる。


○震災時に求める情報は安否確認である。津波の映像でもなければ、何言っているのかわからない記者会見でもない。


○震災時に飛び交ったTwitterのRTの多さを見れば、情報に踊らされる者というのは、インターネットがあってもなくても同じだと納得できる。


○そこには德薙零己も含まれる。職場で仕事中ゆえTwitterに書き込むわけにはいかなかったが、そうでなければRTに参加したであろう。


○原発推進と原発反対との議論はかみ合わない。原発推進は原発に有利な情報しか求めないし、原発反対は原発の危険性を訴える情報しか求めない。


○ネットで流れる情報は「実際にそうである」情報ではなく、「そうであってほしい」情報である。


○もっともそれはネットだけの世界ではない。新聞であれ、雑誌であれ、ラジオであれ、テレビであれ、メディアもまた、伝える側が「そうであってほしい」と考えるように報道する。


○震災での政府の対応は全くほめられたものではないが、本来マスメディアが伝えるべき情報を伝えないがために、透明さを以て出された情報が末端まで届かず、情報の不透明性を上積みさせている。


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