偉大なる皮肉・アニソン編 | Short+α

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○日本初の商業用アニメソングは昭和19(1944)年に作られた「フクちゃん部隊出撃の歌」。それ以前にもアニメ映画のための歌はあったが、販売されたのはこれがはじめて。


○ただし、評判を呼んだのはカップリング曲の「潜水艦の台所」のほう。当時トップコメディアンだった古川ロッパが歌っていたため。


○テレビアニメに限ると最初は「鉄腕アトム」。このときはシングル展開のみで、アルバムとなったのは「ジャングル大帝」が最初。


○昭和49(1974)年までアニメソングは童謡の扱いだった。童謡から独立したジャンルとなったきっかけは「宇宙戦艦ヤマト」。


○アニソンがオリコンに登場するようになったのは昭和54(1979)年。ゴダイゴが歌った「銀河鉄道999」が最高ランキング2位となった。


○アニソンでランキング1位となった最初は昭和58(1983)年の「キャッツ・アイ」。シンガーの杏里はこの曲で初の紅白出場を果たしたが、これはアニソンが紅白出で歌われた初めての例でもあった。


○それからアニソンはだいたい3年から4年に1回ぐらいの割合で紅白に出ている。昭和61(1986)年には斉藤由貴が「めぞん一刻」の主題歌「悲しみよこんにちは」で、平成2(1990)年にはB.B.クイーンズが「ちびまる子ちゃん」のエンディング「おどるポンポコリン」で出演した。


○昭和58(1983)年まではアニソンの歌詞の中にそのアニメ作品のタイトル名が含まれていたが、昭和59(1984)年からタイトルの登場しない歌詞がアニソンに登場した。「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」。


○1990年代に入ると、トップミュージシャンがアニソンに参入するようになる。


○特に顕著なのが「SLUM DUNK」歴代アニソン売り上げベスト10のうち3曲がこの作品のエンディングである。「あなただけ見つめてる(大黒摩季)」「世界が終るまでは…(WANDS)」「マイ フレンド(ZARD)」の3曲。


○それでもアニソンはタイトルに恵まれなかった。特別賞という形ならば何度か受賞したことがあるが大賞となると21世紀にならないとない。平成13(2001)年、「犬夜叉」のエンディングテーマ「Dearest(浜崎あゆみ)」が初の大賞である。


○ただし、それらはあくまでもタイアップ。アニメであることを前面に打ち出し、キャラクターが歌うアニソンとなると放課後ティータイムまで待たなければならない。





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