ブログネタ:一番好きな麺類は?
参加中私はパスタ 派!
○さいたま市民、特に浦和の人間である以上、パスタを挙げないわけにはいかない。
○とは言え、パスタ=スパゲッティではない。マカロニやペンネ、コンキリエなど、小麦粉を練った食べ物全てがパスタである。
○そのため、うどんやラーメンだけでなく、餃子の皮も広義のパスタにあたる。
○なお、イタリアは法律で、小麦粉のうちのデュラムセモリナと水だけでパスタを作ることが命じられている。日本に輸入されているパスタは間違いなくこの法を守っている。
○小麦の収穫が困難な地域では小麦粉のかわりにソバ粉を利用するが、これはピッツォケリという名でパスタではない食べ物とされる。もっとも、ほとんどの人はパスタの一種と見なしている。
○乾燥パスタを買って自宅で茹でるのが一般的だが、中には自分で小麦粉を練ってパスタをつくる家庭もある。
○パスタマシーンは、パスタを練り出すところまではおもしろいのだが、その後の片付けが面倒くさい。
○マルコポーロが中国の麺をイタリアに伝えたことからパスタが生まれたとする説があるが、これは間違い。紀元前四世紀のイタリアの遺跡から当時のパスタが発掘されている。もっとも、中国で麺が誕生したのはこれよりも前なので、中国から製法が伝わった可能性は否定しない。
○ローマ時代の文献にパスタはほとんど出てこない。とは言え、全く食べられなかったわけではない。茹でるのではなく、焼いたり揚げたりして食べたという記録ならある。
○パスタの発展に貢献したと言われているのがアラブの商人。砂漠の旅をするときの食料として、練った小麦粉を細くして乾燥させて持ち歩いたという記録がある。
○現在のような食べ方が初めて確認されるのは1224年8月2日。この日に記された公正証書にパスタに関する記録がある。
○パスタができたのはフォークが普及するずっと前。フォークが普及する前は、パスタを手で掴んで食べていた。スパゲッティは手で掴んですくい上げ、上を向いて口を開け、スパゲッティの下から食べていた。
○今ではパスタに欠かせないトマトソースも、普及はけっこう新しく、せいぜいこの二〇〇年ほどである。
○戦前の日本にもスパゲッティはあったがあまりポピュラーな食べ物ではなかった。
○日本でパスタが広く普及したのは終戦後。進駐軍の非常食の中にスパゲッティがあった。それ以後、スパゲッティだけがパスタとして君臨した。
○パスタは小麦粉を大量に使用するため、アレルギー体質の人やセリアック病の人に食べさせると、最悪の場合、命に関わる。
○こうした被害を防ぐため、米粉で作ったパスタが登場してきている。
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