偉大なる皮肉・スープと味噌汁編 | Short+α

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スープとみそ汁、どっちが好き? ブログネタ:スープとみそ汁、どっちが好き? 参加中
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○スープの定義は、肉や野菜などを煮込んだ料理のうち、その煮汁も同時に食すもの。


○その定義では、味噌汁もスープの一種。


○ヨーロッパにおけるスープも日本の味噌汁もその発生は似通っている。


○スープは元々、固くなったパンを柔らかくするときに使った煮汁。今のような焼きたてのパンなど滅多に食べられなかった頃、パンを柔らかくするためにスープに浸していた。


○日本の味噌汁もその発生時はご飯にかけるための味噌味の煮汁。今では下品とされるその食べ方も、室町から戦国時代、味噌汁が誕生したころはそれが正式な食べ方だった。


○ちなみに、両者とも歴史はそんなに古くない。ヨーロッパのスープは12世紀、日本の味噌汁は15世紀になってはじめて登場する。


○ただし、汁物料理自体は歴史がある。おそらく塩味だったと思われる汁物料理が奈良時代の文献に登場する。


○その当時は、現在のように器を持ってそのまま飲むのではなく、スプーン(当時の言葉では「匙(さじ)」)を使っていた。


○中華料理や韓国料理では匙がそのまま残ったが、日本では、医者が薬を調合する時を除いて用いられなくなった。


○これはおそらく、暖かい料理自体がごちそうであり、より暖かく食べる方法をあれこれと試行錯誤した結果だろう。


○同時に、器が木製になったのも、金属や陶器を器とする場合は熱くて手に持てないという理由と考えられている。


○世界的に見て、器を直接持ってスープを飲む風習がはかなり珍しい。しかも、それが上品な所作と見なされるのはかなり例外の部類の入るのでは無かろうか。


○なお、スープと味噌汁とでは、その料理を口にするときの動詞が異なる。


○日本では味噌汁を「飲む」が、ヨーロッパではスープを「食べる」。


○だから、I drink the soup.(英) や、Je bois de la soupe.(仏)、 Ich trinke die Suppe.(独) は間違い。

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