偉大なる皮肉・会話と沈黙編 | Short+α

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会話中の沈黙、耐えられる? ブログネタ:会話中の沈黙、耐えられる? 参加中
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○会話とは自分の意見を相手に伝えることである。相手の意見を聞くことではない。


○他人の話など聞く気にもなれないが、自分の話は他人に聴かせたい。


○ゆえに、会話中の沈黙とは、自分の会話が成功している証拠である。


○ただし、相手が聴いているかどうかは別である。


○会話中の沈黙ならまだいい。問題は、こちらだけが沈黙し、相手側が一方的に喋り続けているときである。


○黙っているということはその話に賛成だという意思表示ではない。ただ単に聴いていないというだけだ。


○聴いていないという意思表示は、沈黙の他にも、携帯をいじり出す、枝毛を処理する、メニューを全部読む、関節鳴らしに終始するなどの方法がある。


○喫茶店で向かい合っている二人がお互いにこんな調子のとき、二人の関係はそろそろ末期を迎える。


○一方が話をし、もう一方が目を輝かせて話を聞いているというのは、多少なりとも洗脳されているのに近い。


○そういう話をしているときの目的は、カネかセックスのどちらかである。


○そんな話のできる人間は、まともな職業に就いていれば優秀な営業職だが、そうでなければ詐欺師である。


○不特定多数に対して話をしている場合、音をぶつけられている側は、聴いていないか、聞いているふりをしているかのどちらかである。


○それは駅前の街頭演説を見ればわかる。


○演説の妨害は民主主義の危機ではない。演説と騒音とする民意が踏みにじられるという民主主義の危機に対する、民主主義抵抗である。


○自分のしていることが理解できていない"個人"に限って、自分"たち"の意見が聞き入れられないと文句を言う。


○そして、自分"たち"の考えとは異なる民意を民主主義の危機と嘆く。

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