【唄う】(うた・う)
音に乗った音声を出すこと。この段階ではまだただの音である。
【歌う】(うた・う)
「唄う」のうち、定められたリズムや様式に従うこと。ここより音楽となる。
【詠う】(うた・う)
「歌う」のうち、その内容に文学性を伴うもの。音楽に加え文学も加わる。
【謡う】(うた・う)
「詠う」のうち、伝統と格式が伴っていること。ここまで来ると音楽や文学の範疇を越え、権力によって保証された芸術として扱われる。
【謳う】(うた・う)
「詠う」から音楽性を取り除いた結果。文学性の有無をうまくごまかせば、自分は才能があるとうぬぼれることができる。
【訴う】(うた・う)
「謳う」から文学性も無くすとこうなる。これは才能も芸術性もなく、ただわめき散らすのみ。裁判所前で“不当判決”に抗議するシュプレヒコールを参照。
【うたうたい】(うたうたい)
うたをうたうことが仕事である人。「歌歌い」だと歌手になるが、「訴訴い」だとプロ市民になる。
【うだうだしい】(うたうたい)
うたうたいの後者の例のこと。転じて、意味や価値のないことをしたりわめいたりすること。