偉大なる皮肉・戦争編 | Short+α

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○どんな複雑にこじれた問題であっても解決する可能性を、戦争は持っている。

○そして、その可能性があるがために、戦争が無くなることはない。

○戦争を仕掛ければ国内の問題を解決することもでき、手っ取り早く豊かになれるという状況になっている国に、平和を説いても聞きはしない。

○戦争をしないという誓いは崇高で素晴らしいものだが、攻め込もうとしている側には何の関係もない。

○戦争を回避するための話し合いは、自分の要求を相手が全部飲み、かつ、相手が一切の要求を取り下げたときだけ、満足のいく話し合いとなる。

○そんな話し合いを受け入れるのは、どうしても戦争をしたくないので相手の要求を全部飲もうとするか、完膚無きまで叩きのめされ二度と立ち上がれないようにされたかのどちらかである。

○どちらにしても、すぐに新しい要求が突きつけられる。

○平和を訴える人間の言葉を聞く人は多いが、聞いている人の中に攻め込もうとたくらんでいる人間は入っていない。

○攻め込もうとしている側にとっては、ターゲットが平和主義や軍備削減を掲げていればいるほど好都合である。

○逆に、いつ発砲してくるかわからない物騒な相手は、攻め込むにはリスクが高すぎ、相手にできない。

○その物騒な相手を敵とするかどうかは、文明度に比例する。

○文明度が低いほど、敵に対し攻撃的になる。

○戦争は常に文明国の勝利とは限らない。

○野蛮人の侵略に滅んだ国は珍しくない。

○話し合いで平和に目覚める野蛮人はいない。しかし、野蛮人でも殴り合いに勝てるかどうかは判断できる。

○野蛮人の侵略を食い止めることができるのは、平和を訴える声ではなく、野蛮人でもわかる程度の力である。

○日本の敵は文明国ではない。