来年1月の大阪府知事選で、3選出馬を断念した太田房江知事(56)が5日に開かれた府議会決算特別委員会で答弁に 立ち、中小企業経営者らの団体から多額の講師謝礼を受け取っていた問題について、「府民に理解を得られない点があった。申し訳ない」と反省の言葉を述べ た。しかし、「やめる人に矛を向けるのは…」などとして自民、民主、公明の3会派が急遽(きゅうきょ)質問を取りやめたため、質問したのは共産府議2人だ けで、2時間たらずで終了した。
10日に開会する12月議会は、太田氏にとって知事として最後の議会になるが、2日間にわたる一般質問では決算委同様、共産以外は質問はほとんどない見通しだ。
この日の決算委では、太田氏が中小企業経営者らでつくる「関西企業経営懇談会」の会合に出席し、計883万円の講師謝礼を受け取っていた問題について、共 産府議が追及。太田氏は「謝礼は講演と意見交換に対する対価であり、適正に処理している」「会員企業に対する便宜供与はなかった」などとこれまで通りの釈 明を行い、「府民の目線から見て、理解していただけない点もあり、反省している」と繰り返した。他会派の府議からの質問はなかった。
今月3日、太田氏は知事選不出馬を表明したため、「去る人に聞いても仕方ない」などとして自民、民主、公明3会派は質問を取りやめたという。
共産府議団幹部は「不出馬になったからといって質問を取りやめるのはおかしい」と批判している。しかし、民主府議の一人は「すでに責任をとっており、これ以上責める必要はないのでは」と話している。