薬害肝炎訴訟で新たに患者2人が5日、国と製薬会社を相手取り、計1億7600万円の損害賠償を求めて大阪地裁に追加提訴した。原告の1人は厚生労働省 が放置していた418人の投与者リストに含まれており、告知を受けて実名公表に踏み切った。追加提訴した原告が実名を公表するのは初めて。

 この原告は愛媛県西条市の中学校講師、加地智子さん(51)。

 加地さんは1991年にフィブリノゲンを投与されて肝炎を発症。2004年に製薬会社がフィブリノゲンを納入した医療機関が公表された際、病院に投与の 有無を問い合わせたが「カルテがないので分からない」と説明された。しかし今年11月、リスト問題で病院から告知を受けて投与の事実を初めて知ったとい う。