燃える世界
燃える世界であなたは思う。
消える世界で私は思う。
淀みのない世界で何を思う。
対岸の草原から飛び出した一本の葦は考える事をやめ、間違いは正解を笑い、私は泣いた。
太陽は一つ、月は一つしかないのに星の数は数えきれないから私は泣いたのだよ。
純白のカップに入った漆黒のコーヒーに渦巻く泡は星雲だよ。
そこにいるはずの私はいない。
消えてしまった泡の形なんて誰も知らないさ。
飲み干してしまえばいい、そしてまた新しいコーヒーを。
冷めたら苦いだけさ。
熱いうちに味わうんだよ。
靴紐は解けない。
解けないように結んでいるから。
財布はなくならない。
いつも大切にしているから。
携帯電話は充電するとまた使えるけど、
ハートにリサイクルマークは付いてない。
歌は目に見えないから
耳を塞いでしまえばいいさ。
世界は消えて私が思うことは何もなくなる。