かなり時間がかかりましたが、
やっと読み終わりました

12歳までに親と教師ができること』
著者 中島和子さん
ちまたによくある、最近いわれている「バイリンガル育児」のノウハウ本ではなくて、学術書に近いです。
著者自身がカナダで子育てをされている経験や、
移民国家カナダでの第2言語教育、
イマージョン教育、
移民の人達にとっての、
継承語として母語を維持するための教育、
バイリンガル教育のメリット、デメリット。
など。
日本での英語は、第2言語習得といっても、
多くの人にとっては外国語としての英語。
それとは違った、本来の第2言語としての言葉と、母語の関係について、
何十年も前から研究されていることがまとめられていました。
研究の内容は、50年の集大成ということで、
今は違う見解になっていることもあります。
単に第2言語習得という観点だけではなくて、
文化的なものや社会的背景も関連した研究で、
まだまだ知らないことがたくさんありました。