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こんにちは。
神戸市北区にあるピアノ教室【tree音楽教室】です。
ピアノを教えるという仕事はもうすぐ17年目。
正確にいえば、講師というものを初めて経験したのはもう少し昔のことです。
今でこそ小さい生徒さんにたくさん来ていただいていますが、私の最初の生徒さんは『大人の生徒さん』でした。
まだ音大生だった頃、アルバイト感覚で始めた”ピアノの先生”
「ピアノを弾くこと」と「ピアノを教える」ことに何の区別もついてない、超ド素人の音大生がある日突然、「ピアノの先生」を始めたわけです。
来て下さったのは60代の女性。
実は私の中学生時代の家庭教師の英語のA先生でした。
「○○ちゃん(私のこと)がピアノの先生になったら、最初の生徒になるからね!」
私が中学生の頃から、そんな風に言ってくれていたA先生。
ピアノの経験もお有りで、家にもアップライトピアノがあり、音楽も大好きな人でした。
今思うととっても恵まれた状況の中で、私は「ピアノの先生」を始めることになりました。
そうやって始まったピアノレッスン。
講師は、弾くことは出来ても教えることは未経験の超ど素人の私。
しかも、レッスンを始めるまで自分が「未経験の超ど素人」だという事実に全く気づいていませんでした。
若気の至りと言っていいものか…
ほんっと無知な怖いもの知らず
若さっておそろしい…
何もかも足りないものだらけでしたが、その中でもレッスンをしていくうちに痛いほどに感じたこと。
それは、
生徒さんに寄り添って、伝えることを知らない
ということでした。
曲のイメージ、細かな表現や、テクニックを伝える
といった技術面の指導から、
生徒さんの良いところを、もっと伸ばしてあげたいところを見つける
生徒さんの想いを感じとって、上手く寄り添えるようレッスンをする
といったメンタル面の指導まで。
どれひとつとっても、まともにできませんでした。
頭の中にイメージはあるのに…
もっと”こうしたらいいのに”という気持ちはたくさんあるのに…
適切な言葉が出てこない。
いくら技術を知っていても、相手に伝えなくては意味がありません。
私が弾いて見せて真似てもらう。
そんなレッスンしか出来ませんでした。
A先生はピアノご経験者でしたし、私の長年の家庭教師でもありました。
だからこそ私の言おうとしたいことを察知してくれて、レッスンは順調に進みましたが…
とてもじゃないけれど、当時の私は「先生」ではありませんでした
今でもふとした時に思い出す、私の講師生活の”はじまり”です
A先生の目標はシューマンの「トロイメライ」を弾くこと。
私が音大を卒業するまでの2年ほどのレッスンの間に、その目標は達成することが出来ました。
これは私の力ではなく、A先生の努力の賜物だったと思います。
一生懸命練習をしてきてくれて、弾いて見せることしかできない私のレッスンに熱心に耳を傾けてくれたA先生。
A先生ではなく別の方が生徒さんだったら…きっとレッスンは成り立たなかったでしょう。
誰でも”初めて”はあるけれど、私の”初めての生徒さん”は今でも忘れられない、大切な記憶になりました。
もしかしたらA先生は、「教えること」を私に経験させる為に、私の”初めての生徒さん”になってくれたのかな?
「技術力や経験値があれば教えるのなんて簡単♩」
とそう思っていた怖い物知らずだった音大生(私)は、この後「教える、伝える」という事に悩み苦しむ日々を経験するのです(笑)
私は今もありがたいことに「ピアノの先生」を続けています。
生徒さんに教えられ、いくつも試行錯誤しながら続けてきた「ピアノの先生」
今でも新しい生徒さんに出会う度、緊張します。
この生徒さんにはどんな言葉が響くのかな?
どんな風に伝えたら、喜んでもらえるのかな?
生徒さんは私にどんな事を伝えたいのかな?
一生懸命に五感を働かせて、生徒さんの様子や反応を見ながら、ひとつずつ確認していく作業はこれからもずっと続いていくでしょう。
ピアノに対する知識、技術力、経験値。
そんなものは「ピアノの先生」ですから、あって当たり前。
(もちろん私自身の勉強は永遠に続いていきます)
でも、教える為に必要なのは「相手に伝える力」
そのことを教えてくれた一番最初の大人の生徒さん。
家庭教師だったその人は、生徒役に回ってもまだ、私に多くの事を教えてくれた忘れられない恩人です
音楽を通して素敵な出会いがある事を願っています⚘⠜
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