【「行」の先に人生の教訓がある】 |    書家 片山諭志 オフィシャルブログ

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      日常の思いや作品を載せています

私は今こそ書家として

活動させて頂いているが


一番の強みはというと子供の頃から

社会人までテニスの世界にどっぷり

いたこと



競技スポーツの中で学んだ事や

経験した事は計り知れない



ただ、目標としていた日本代表選手には

一度もなれなかった



どうしても掴みたい目標のために日々

努力を重ねたがその目標を叶える事は

できなかった


自分が競技スポーツの世界にいた

からこそ今でも様々なアスリートに

関心が向くし


東京2020もそんな気持ちで見ていた


特に金メダルを取った選手のコメントは
その人の人間性がとてもよく分かる


私が気になったのは確実に金もしくは

メダルを取れる実力があるのに敗れた

選手たち


その中の一人が


体操の内村選手


ご存知の通り内村選手は得意の鉄棒で落下

しかも難易度の高い技ではない

まさかの所でミスをしてしまう






私は彼の心情を想うと想像を絶する
失意と落胆に見舞われ、これを機に
引退されるのではと思っていた



しかし、内村選手は再び立ち上がると



インタビューでは



「練習してきた事を試合で出せなかった

事がこれまでなかったから、どうして

いいか分からない


努力をしても、結果にはつながらない
結果の出ない努力は努力ではないのか
そんなことは無いと思う


だとしたら努力とは一体、何なのだろう

“努力は報われる”

それを証明するために僕は体操を続ける

10月に控える世界選手権

そこで結果を残すことが自分の努力を

正当化すると考えた


オリンピックは出ることに意味や

意義がある

まさにそういう事なんじゃないかな

僕は最初あまり分からなかった

出るだけでは意味ないと思うけどなと

だけど実際に自分がこうなってみて

意味はあるのだと感じた


失敗したとしても人生の
教訓をたくさんもらえるから」



東京2020からわずか1か月



今まで積み上げてきたものが
一気に崩れ落ちたあの瞬間から

もう一度、挑戦するという決断を
された事は本当にすごいと思う



オリンピックは勝っても負けても
大きなものを得る



「行動」の先には必ず


経験という教訓がある




10月の世界選手権(北九州市)では
内村選手の努力が報われる事を祈りたい




「行」 悠久紙 600×900mm