私にとって作品の制作には2パターンあります
1つ目は、先方から指定された
ものを書く(納品)
2つ目は、自らの意志による
オリジナル作品の制作(個展)
仕事として収入と結びついているものは
ほとんどが1つ目の制作(仕事)です
こちらは決められた文字や内容であり
ゼロから創作して生み出すという事は
ないので
どちらかというと左脳的で
技術を駆使する作業
2つ目の制作は、ゼロからの創作で
何をどう書いても良い状態
自由だからこそ自分と向き合い
「何を」
どのように表現したいかが
無ければ何も書くことはできず
その時に使う、筆、墨、紙にも決まりは
無く何をどう使っても良い
「何食べたい?」
「何でも良いよ」
と言われてるのと同じ 笑笑
自分という意思が無ければ
どんなに良い筆、墨、紙があっても
何の意味もなさないし
意思があるからこそ
絵画であったり
書であったり
彫刻であったり
工芸であったり
表現方法を選び、画材も選ぶ
これは全ての藝術に当てはまること
作品というものはその人の分身で
作家自身のイマジネーションを
表現するものであると思う
生きていようが
生きてなかろうが
作品を通じてその人の
イマジネーションとやり取りして
コミュニケーションが取れるもの
この作家は
なぜこれを書いたのだろうか?
なぜこのような書き方をしたのだろうか?
書であれば、なぜこの
「言葉」を書いたのだろうか?
など作品を通じて対話できる事が
私は藝術鑑賞だと思っています
それは時空を超えて
一瞬で伝わるもの
書家になるまでこんな事を
考えた事も無かったし
ただ、外見をみて凄いなあと
思っていた
もし、藝術作品を見る機会があれば
視点、視座を変えてご覧になると
面白いかもしれません
藝術を鑑賞するという
心のゆとりが一番大切かも
しれませんね
絶賛イマジネーション中・・・