皆さんこんにちは
日本人なら一度は触れる書道
私は子供の頃
動き回る活発な
タイプでしたので
書道の時間が嫌で嫌で 笑
書初めはいつも嫌々
書いていました 笑
そんな自分が今は
「書」を志事にしているので
とても不思議です
自分の人生と向き合い
導かれるような流れで
言葉を書き始め
書に魅了されてきました
書道で使う道具には
筆、紙、墨、硯があります
これらは全て自然から
生まれた資源を元に
作られたもので
その中の墨は
油を燃やしてできた煤を
練り固めたものです
墨は良い香りがしますが
これは墨そのものの香りでは無く
墨の原料の一つである
膠(にかわ)の匂いを
消すために練り込まれた
香料の香りです
香料の原料は香木から出た
樹液の龍のうなどが主な成分で
刺激的な香りではなく
側に置いておくと
そこはかとなく香りが
漂ってくるというもの
また、この香りには
使う人の気持ちを
落ち着かせるという
副次的な作用もあります
今は墨汁が普及していますが
固形墨が本来の墨です
固形墨を擦ると
その香りが
部屋中に漂い
とても優麗な
気持ちになると共に
制作モードに
スイッチが入ります
墨を擦ると時間と共に
その濃度が変化していき
膠(にかわ)の成分が
動物性油脂なので
腐敗も始まります
墨汁には防腐剤が
添加されているので
ここが固形墨と
大きく違うところです
生の墨は
気温と湿度によっても
変化するので
擦ってからの
扱いにも
神経を使います
ちなみに墨は
五行でいうと「土」
火 → 土
火生土なので火の私は
落ち着くのかもしれません
今日は墨の香りついて
お話してみました