たいした距離でもないのに歩いていたら息が切れた。
水ではない物を飲んだら、眩暈がした。
美しい寺の境内の木蔭辺りで膝をついて倒れたい。
地下鉄の大きな揺れに脚を取られていたくない。
わたしは生きているのに感覚がない。
全てが舞っていて全てが別の場所に有る気がしている。
手に届きそうで
届かない、そんな場所に心が在って、
身体はもう此処には無い気すらしている。
どんなに眠っても、
どんなに食べても、
どんなに重ねても、
無い気すらしている。
わたしは生きているの?
だけど、わたしはとても
それでもとても
しあわせなの。
ゆぐ