「主人公はいつも自分だ」
この言葉は小学5年生の担任の先生が良く言っていた言葉だ。当時の担任の先生は俺の中にかなりの名言を残してくれていた。

学年は1つ上がり前回チラッと出した6年生の頃の保険の先生との出会いだ。

この当時僕は3年生から習っていた少年野球を辞めた。というより、辞めさせられた。
その話し合いをする度に涙を流していた記憶がある。僕は怖かったんだと思う。学校でいつも一緒にいるグループは大体少年野球の同じチームメイト。彼らがメインで本格的に戦って行くときに離脱した事で何か言われるんじゃないかとか、色んな気持ちが混ざっていた。当時の将来の夢は「プロ野球選手」だった。ここで野球をやめるということはプロ野球選手になれない。なんで子供の夢を諦めさせるの?みたいな気持ちもあったと思う。そこから全てのやる気がなくなった。

学校へ行っては授業中は友達と大騒ぎ!
掃除もろくにせず、不満を垂れてばかり。
クラスの気に食わない奴とは喧嘩。
放課後に友達の親から電話がかかってくる事もあった。クラスの状況がどんどん悪くなり朝礼の時間に校長先生から学年の先生、教頭先生が入ってくる事もあった。

仲良い友達が保険委員だった事もあり、そこからほぼ毎日授業受けずに保健室に友達4人でいた。
保険の先生に毎日のように愚痴をはいた。
この先生は良いも悪いも俺には全て言う。
それが俺には良かったんだよね!何故か聞く耳を持てた。でも、1度たりとも当時のクソガキの俺を否定しなかった。
もしあの時出会ってなかったらどーなっていたのだろう?と考えるくらいに。


そんな先生とは今でも連絡を取り合っている。
まあ、今では当時の事を笑って話が出来る。


当時の事を思い返せば僕は感情の伝え方がわからなかったんだと思う。ただ子供ながらに必死だった。間違っていたとは思うが当時の僕を否定したくない。僕が否定してしまえば当時の僕が嫌いだった大人になってしまうから…
そっと抱きしめてあげたいな。