丁度2年前とかの話になるかな?

6年生の頃に出会った保健の先生から急に連絡をもらった。
「不登校の生徒達へ向けたイベントをやるから出てほしい」との事だった。
正直出ようか迷った。
不登校の経験もなかったしそこで僕に出来る事なんてあるのかな?
とりあえず話だけ聞こうかなと車で仙台へ向かった。

昔話に花を咲かせて、当時の事を良く振り返る。
「先生、俺こんな見た目だし不登校にも色んな事情があるとは思うけど、何か伝えられる事あるかな?」と率直に聞いてみた。
そしたら、「当時私に伝えてきた想いを踏まえて話してくれたら良いよ」と言われた。

不登校になる生徒の事情は山ほどある。
もしその中に当時の僕みたいな気持ちがある子や、道を外れてしまって子の気持ちだけは良くわかる。何が出来るかなんて結果論でしかないから、動いてみようと思った。

当日。地方ローカルのテレビ局やら、新聞記者たちも来ていた。
でも、生徒の数はかなり少ない。その保護者の方達の方が多かった。
我が子のためにと貴重な日曜日にわざわざ来てくれていた。それだけで少し羨ましい気持ちがあった。

先生やら、勇気を出してそのイベントをやりたいと言ってくれた当事者の生徒の話が終わり、僕の出番が回ってきた。
まずは挨拶をして、1曲歌った。
その時僕に質問してくれた子がいた。
「やりたい事がありません。勉強も運動も好きじゃありません。夢は叶うんですか??」
思わぬ質問だった。

まず僕はこう返した。
「やりたい事を探す必要ない。毎日ただ笑って生きていればそれで良いと思う」
なんて2年前の僕には綺麗事だったと思う。
本当に心の底から笑って生きることの大切さを教えてもらったのはバンドのリーダーだ。
本当に感謝している。その人はとにかく毎日周りの人を明るくしている。光を放つ人間だ。


話を戻して、
その子に続けて僕はこう言った。
「僕の音楽が正直売れるかどうかなんてわからない。確率的な数字で見たらかなり薄い話だろう。
でも好きだからやっているんだよ。
嫌いな事でも叶うとわかったら何かをやるの?
オレは違うと思う。その夢を叶えたいから、毎日願うし、練習したりする。」
ただそれだけの事だと思う。

まだまだ僕は未熟。でも、不登校の生徒の気持ちもわかってやりたい。逃げてるように見えるかもしれないが、精一杯の訴えなんだよね。
きっと。。
僕にも経験がある。そんな話を次しようかな!