私の好きな事の中で、一番ハードルが高いのは間違いなく、海外でオペラを観ることです。



対象はアメリカやヨーロッパのオペラハウスで、世界的にトップレベルのオペラの公演です。


時期を選びます。だいたい9月頃から3月ぐらい。

(オペラハウスによっては通年です。)


毎日やってないことが多く、オペラ、バレエ、オーケストラが日替わりのところがあります。


出張だとだいたい前泊の時差ボケ時か、疲れた最終日の夜になります。気力を奮い起こしー!


悔しかったのは、パリのオペラ座(新オペラ座の方で公演中でした。)と、ブリュッセルのオペラ劇場(都合のつく日のオペラはソールドアウト) そう、世界中からひとがきます。人気公演はソールドアウトになります。


そして高い!せっかくだからとオーケストラ席か1階か桟敷の低層にします。もうね〜料金考えたらダメ。



さて、金曜日はマドリードの王立劇場で「マノン・レスコー」でした。


テアトロ レアル 正面から。


意外にシンプルですが、なんというか、華のある劇場です。


私もこちらで幕間にワインをいただきました。


会議用に持ってきた、地味な花柄ブラウスにパンツとヒールで、この雰囲気には合格じゃないかしら。バックが観光客っぽいのがイマイチだったかな。



座席から。


カーテンコールは写真可(なはず。)


お向かいは王宮。


マノン・レスコーについて。


原作は18世紀初めアベ・プレヴォーによる小説です。メロドラマの元祖みたいな作品で、若いころ翻訳版を読んで全くピンと来なかった記憶があります。


美貌の少女がいろんな男性を振り回したあげく、荒野で野垂れ死ぬって、書いててなんでそんな本を読んだんだろうと、不思議になってきました。



オペラはプッチーニの作品ですが、現代的な演出が素晴らしかったです。1幕では男性のポールダンスがなかなかもりあげてました。


間奏曲が、フランスからルイジアナの航海を表す海の映像と併せていたのも素晴らしかった!


最後のルイジアナの荒野は白黒のライトで、人物の陰を際立たせてました。


マノン・レスコーの最後のシーンの普通のイメージは、水さえ手に入らない荒野で、恋人に抱かれながら息絶えるというものです。


マドリードオペラでは、マノンは仁王立ちで恋心をうたい上げ、荒野に立ち尽くし、恋人は地べたに力なく転がってるというもので、陰影と強さと弱さの対比が、水墨画的白黒で舞台に現れてました。


スペインらしい感じが、素晴らしい。舞台監督と指揮と演者がとてもいいチームになっていたと感じられた公演でした。


あ、そういえば、ストーリーの場所はフランスとルイジアナで、プッチーニだからイタリア語の歌。字幕がスペイン語と英語でした。


22時頃終わり、外をぶらつきました。王宮からマイヨール広場(市庁舎前)、グランビア(大通り)まで、観光客を中心に人でぎっしり。すごかった。グランビアのユニクロ前からUberで帰りました。