アトランタの行き帰りのフライトでは、インド映画を観ました。
がなかなか興味深かったので、紹介します。
一途に富豪令嬢を愛する、貧しい地域のマハラジャ(地主さんというぐらいかな)のプリンスのラブロマンスです。
主人公はビハール州の農村(貧しい地域)のマハラジャのプリンス、モダブです。オープ二ングは大学のスポーツ枠の入試で、面接が英語で上手くいかないシーンから始まります。モダブはヒンズー語で押し通し合格します。
出会った女学生アヤに一目惚れしますが、アヤは富豪令嬢でモダブを振り回します。
インドらしいエピソード満載です。
映画館でモダブがドキドキで手をつないでも振り払われたり。
バースデーパーティーに招かれたモダブが、アヤのママの足にだけキスしたり(目上の人への恭順の挨拶です)
正直、ラブストーリーとしては、凡庸でした。でも今のインドの若者のフラストレーションが上手く描かれてましたねー
モダブは全編で英語で苦労してました。現在進行形がbe動詞無し、大学生レベルの単語はナシの英語で、自分の気持ちを表す言葉であるヒンズー語で話すことに、プライドを持っているのが強調されてました。
モダブは英語を使うコミュニケーションでは疎外感を感じますが、アヤの家で働くビハール州出身のサーバントなどからはプリンスとして敬われます。
モダブのアメリカに渡り成功した親友は、アメリカナイズされた生活と話しかたになりますが、モダブはヒンズーの誇りを強く持ち続けます。
ナタリーの感想:
大和魂を持って英語で苦労した一日本人としては、すんごく共感できました。インドの現実を知る者としては、英語ができなきゃ何も始まらないことや、西洋化されたライフスタイルへの、それらに乗り切れない人達の反発も想像できます。
アヤは初っ端から、タンクトップにショートパンツでバスケットをするシーンにあらわれます。
ナタリーの感想:
おばさん、びっくらこいたわ。本当にデリーの大学生の女の子は学内でショートパンツ履くのかしら?
私が親なら絶対許さないけど。危険すぎ!
富豪の娘だし、ニューヨークにも行ったことあるしという設定だけど、モダブの部屋に行ったことを、男子学生に囃され、泣いちゃったし。
親の決めた相手と結婚したかと思うと、離婚したり。モダブのママに離婚経験についてやな顔され、別れるように言われると、身を引いたり。
ナタリーの感想:ショートパンツ、男の子の部屋に行くとか離婚って、西洋化された都市生活者のキーワードなんですが、同じヒロインが親の決めた結婚や、相手のママに気に入られず身を引くとか、トラディショナルな行動を取るのが、今時の悩みやフラストレーションをよく表してる映画になってます。
悩めるヒロインを、主人公の強い愛と意志が救うんですが、その強さの源泉がインド人としての誇りにあるんです。
ちょっと原作を読んでみたくなりました。
INDIAって、英語なんです。ヒンズー語でインド人は自国をBharatバーラトと呼びます。日本を大和という感じかな。主人公の誇りを表すのに、Bharatがふさわしい呼称だなと思いました。
もう一本は親娘愛のアクション映画でした。
こちらは、インド人の登山家がブルガリア人(白人)の恋人と結婚せずに、娘をさずかり、娘がブルガリアに帰った母を訪ねていったら際誘拐されるという話しです。
こっちも、未婚で子供を作って、男親が引き取るという時点で、インドではかなりのぶっ飛び具合ですが、後は王道アクションに親娘愛のストーリーでした。
ベタでテッパンなストーリーに、今風の香りをつけてるだけかな。
果たして田舎のインド人にうけるんだろうか?
つうか、こんなの見て、外人の女はふしだらだから、なにしてもいいと思っちゃう、バカな若者がまた増えたんじゃないかと、おばさんは心配です。
主人公がカッコいいアクションを決めても、娘にデレデレのパパのシーンでも、BHARTのほうが、INDIAより強い文化や精神への呼称に合ってるかなと思いました。